17世紀の海賊「キャプテン・キッド」(ウィリアム・キッド)が乗っていた船をアフリカのマダガスカル沖で見つけたと、米国の探検家らが発表した。キッドが座乗していたとみられる船からは重さ50キロという銀の延べ棒が見つかったという。
米探検家のバリー・クリフォード氏は、マダガスカル沖で見つけた沈没船がキッドの座乗船「アドベンチャー・ギャリー」(Adventure Galley)だったと発表。海底から銀の延べ棒を発見し、マダガスカル大統領に手渡した。
ただしキッドの船なのかどうか最終的な確認はできておらず、欧米では懐疑的な見方も浮上しているようだ。また国連教育科学文化機関(UNESCO)は、遺跡の破壊につながるとして発掘手法を批判しているという。
キッドはスコットランド出身。もとは商人だったが、私掠船の船長として海に乗り出して以降、海賊行為にも手を染めた。記録によると、1698年、キッドはマダガスカル島で乗組員とのトラブルからアドベンチャー・ギャリー号に火を付けた上で放棄した。その後ニューヨークに戻ったところで捕らえられ、1701年、ロンドンで絞首刑になった。
キッドは財宝をどこかに隠したという伝説が残っており、今も熱心な探索者がいる。過去、沖縄県の大神島にキッドの財宝が眠っているとして話題になったこともある。
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