ITmedia NEWS > STUDIO >

地震の揺れ、スマホのセンサーで観測 人の“体感”も集計 ウェザーニューズ「地震津波の会」に新機能

» 2015年06月12日 18時49分 公開
[ITmedia]

 ウェザーニューズはこのほど、地震発生時に会員のスマートフォンの3軸センサーを活用して地震の揺れを観測し、揺れの強さや影響範囲を集計する機能と、「強い」「弱い」など揺れの体感報告を送ってもらい、会員同士で共有する機能を、スマートフォンアプリ「地震津波の会」に追加した。


画像 スマホの3軸センサーを活用した観測情報
画像 揺れの体感報告の画面
画像 5月30日の地震時の揺れの体感報告

 地震津波の会は、緊急地震速報の受信機能や地震・津波情報を確認する機能などを備えたアプリ。地震・津波発生時でも迅速につながることを目指して開発してきたという。

 新たに実装した「揺れ測定機能」をオンにすると、緊急地震速報の発表と同時に、会員のスマートフォンの3軸センサーが揺れの観測を開始。揺れの到達予想時刻から3分間計測し、揺れを検知した場所・時間・揺れの強さを同社に送信する。集まった揺れの情報はアプリ内でアニメーションで確認できる。

 揺れの体感報告の機能も追加。会員は地震発生時に感じた揺れの強さを「すさまじい」「激しい」「強い」「弱い」「揺れたかも」「感じず」から、揺れ方を「ドンッ」「ユラユラ」「ガタガタ」「その他」から選んで送信する。送信時には位置情報が自動で追加され、会員は揺れ情報をマップで確認できる。

 5月30日に関東で最大震度5強の地震が発生した際、体感報告機能の試験運用を行っており、全国約2000人からの体感報告が届いた。会員からの揺れの報告と地震の震度情報には強い相関があり、人間の感覚は地震に対しても有効な高感度センサーであることが分かったとしている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.