秋の夜空は日ごとに澄み渡り、星々が美しい季節になりました。オリオン座流星群の見頃でもあるここ数日、星にまつわる季語というと……?
長袖で過ごすことが多くなり、秋も深まってきたなぁ〜と思う頃に毎年やって来るのが、オリオン座流星群です。
オリオン座流星群は、夏のペルセウス座流星群に比べますとやや観測数の少ない流星群ですが、夏の夜空より秋の夜空は空気が澄んでいますから、観測初心者の方でも見つけやすい、観測に相応しい季節でもあります。
2006年には1時間に60個〜100個の観測も記録されており、その年は出現の極大が3〜4日も続いたと言われています。
今宵は上弦の月。関東では23時半過ぎ、関西では24時前に月が沈みますので、その頃に夜空を見上げることをお勧めします。最低気温もずいぶんと低くなってきましたので、十分に暖かくして観測してくださいね。
さて、秋の季語には天文や気象にまつわる言葉が多く、どれも美しい言葉ばかりです。いくつかご紹介しましょう。
いかがですか? どの季語も秋の夜空の情景をやさしく言い表していると思いませんか? 秋は夜…と言われる由縁ですね。
流星群を眺める夜に相応しい、俳句を筆者の目線で厳選してみました。
秋は夕方から宵、夜更けへと変わる空模様の順番に並べてみました。どれも秋の星を楽しむ想像力をかきたてる句だと思います。秋は誰もが詩人になれる季節です。星々を楽しむように、みなさんもぜひ、お気に入りの一句を探してみてくださいね。
今宵は流れる星に願いをこめて……
《参考文献》
俳句歳時記 秋 角川学芸出版編
ゼロから始める俳句入門 メディアファクトリー
国立天文台ホームページ
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