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新潟日報、Twitterで弁護士中傷の元報道部長を無期限の懲戒休職に 「極めて不適切な行為」

» 2015年11月27日 08時55分 公開
[ITmedia]

 新潟県の地方紙、新潟日報社の上越支社元報道部長(11月25日付で解任)がTwitterで弁護士を中傷するツイートなどを投稿していた問題で、同社は26日、元報道部長を懲戒休職(無給・無期限)処分としたことを明らかにした。

photo 元報道部長は自らのアカウント上で謝罪している(画像は一部加工)

 同社の調査によると、元報道部長は2011年3月ごろから同社に無届けで匿名のTwitterアカウントを開設。13年ごろから、Twitter上の論争などで「人権侵害や差別につながるような内容を、著しく品位を欠いた表現」で繰り返し投稿していた。

 また新潟水俣病の第3次訴訟で原告側の弁護団長を務める高島章弁護士(新潟県弁護士会)を中傷するツイートを繰り返し投稿。この中で身元が判明し、問題になった。

 同社によると、元報道部長は不適切な投稿について自らのものだと認めたことから、「新聞人としてあってはならない行為である上に報道部長という役職だったことを考慮」し、厳重処分とした。元報道部長は「仕事のストレスなどがあり、酒を飲みながら投稿してしまった」と話しているという。

 同社は「極めて不適切な行為であり、不快な思いをされた関係者の皆さまに深くおわび申し上げます」と謝罪。社内規定ではネットへの書き込みは個人であっても届け出を求め、品位を欠く書き込みを禁止しているという。今後は運用基準や指導体制を強化し、全社員を対象にした研修を実施するなど、社員教育を徹底するとしている。

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