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美濃加茂市、アニメ「のうりん」コラボポスター撤去 ネット上の「セクハラ」「不適切」批判受け

» 2015年12月01日 14時46分 公開
[ITmedia]

 このほど美濃加茂市観光協会(岐阜県)は、アニメ「のうりん」とコラボしたスタンプラリー企画のポスターについて、ネット上で「セクハラ」「不愉快」などの指摘を受け、JR美濃太田駅から撤去した。担当者は「意見を真摯に受け止め、今後の対応を検討する」としている。

 「のうりん」は県立加茂農林高校をモデルに、農業に青春をかける高校生たちを描いた作品。コラボ観光施策「みのかもまるっとスタンプラリー」を告知するポスターには、同作品に登場するキャラクターの1人・良田胡蝶が描かれていた。11月7日のイベントスタートに向け、同協会が4日にTwitter上で画像を公開していたが、胸元を強調したデザインに「女性を差別的に扱っている」「観光PRとして不適切」などの批難の声が28日頃から寄せられ始めたという。

 美濃加茂市では、昨年から同様のスタンプラリー企画を複数回実施し、アニメファンを中心に観光客を集めていた。協力店舗も増加し、地域商店の売り上げにつながるなどの成果があり、地域活性化に一役買っていたという。担当者は「同作は真剣に農業を取り扱った作品。市民からはほとんど批判はなく、スタンプラリーの協力店舗からも好印象だっただけに、ネット上での批判の声に戸惑っている」と話す。

 同協会は批判を受け、29日に駅前のポスターを撤去。協力店に配布しているA4サイズのポスターは回収せず、様子見をしている段階だという。今後の展開では、ポスターの使用を含め、スタンプラリー企画の見直しも検討する。「恣意的に“炎上”させようとしたわけではなく、過去の盛況も踏まえた取り組みだっただけに残念。意見を真摯に受け止め、対応を検討する」(担当者)。

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