帝国データバンクによると、出版取次中堅の太洋社が2月5日、自主廃業も視野に入れ、資産精査と書店の帳合変更を進める方針を明らかにした。8日には出版社向け説明会を開く。
1946年創業の中堅。特にコミックに注力していることで知られ、2005年には売上高486億円を計上。だが出版不況で収益は落ち込み、15年6月期には売上高が171億円にまで減少。6期連続で経常赤字に陥っているという。
本社不動産の売却は人員削減で再建を図っていたが、昨年6月に業界4位の栗田出版販売が民事再生を申し立て、同社への警戒感も高まっていたという。負債は15年6月期末で84億7900万円。
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