世界自然保護基金(WWF)は4月10日、全世界の野生トラの個体数が約100年ぶりに増加したことを発表した。2010年の調査では3200頭ほどだったが、最新のデータによると約3890頭まで回復した。
インド、ロシア、ネパール、ブータンでの保護活動が実を結び、個体数増につながったという。
野生のトラは1900年代には10万頭以上が確認されていたが、密猟や森林破壊、内戦などの影響で個体数が大幅に減少。70年代にインドなど各国政府が狩猟を禁じ、保護活動を始めたが、ジャワトラやカスピトラなどは既に絶滅している。
同団体や各国政府は2022年(偶然にも寅年)までに、個体数を倍にする目標を掲げる。政府や現地コミュニティとの取り組みのほか、法整備や最新技術の活用を通して、保護活動に注力していく方針だ。
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