東芝、富士通の各PC事業とVAIOを統合する構想が白紙に戻る見通しになったという一部報道に対し、東芝は4月15日、「PC事業については他社との事業再編も視野にあらゆる可能性を検討しているが、現時点で決まっていることはない」というコメントを発表した。
富士通も「PC事業については様々な可能性を検討しているが、決定しているものはない」とコメントした。
日本経済新聞は同日付朝刊で、VAIOの大株主である投資ファンド・日本産業パートナーズや富士通が、現状では3社統合による大きなメリットが見込みにくいとして、交渉継続は難しいと判断した──などと報じた。生産拠点の統廃合で意見がそろわなかったことも一因という。
東芝と富士通はPC事業を分社化し、VAIOはソニーが売却したPC事業が母体。PC市場は縮小傾向が続いており、統合を見送る場合、各社単独で生き残るための戦略が必要になりそうだ。
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