ソニーとベンチャーファンドのWiLが設立したベンチャー企業Qrioは、スマートタグ「Qrio Smart Tag」を発表した。スマートフォンアプリからブザーを鳴らしたり位置を確認できるタグで、鍵やバッグなどに取り付ければ、忘れ物や落とし物を防げる。
5月30日にクラウドファンディングサイト「Makuake」で開発資金の募集をスタートし、1日で目標額の100万円を突破した。8月に量産を始め、9月下旬に出荷を始める予定だ。支援額は3240円から。
Bluetooth Low Energy(BLE)チップを内蔵したスマートタグ。専用のスマートフォンアプリに登録して利用する。ソニーのデザインチームが協力したシンプルなデザインで、5色のバリエーションを用意した。
スマホとスマートタグが通信できる距離(遮へい物のない10〜20メートル)なら、アプリからスマートタグ内蔵のブザーを鳴らせる。スマートタグとスマホとの間の通信が途切れるとアプリにプッシュ通知が届くため、置き忘れを防止できる。スマホのGPS機能を使い、一定間隔でアプリ上にタグの位置情報を記録。位置情報を地図上から確認できる。
スマートタグが遠くに離れてしまった場合、タグの情報をシェアして友人や家族のアプリから探してもらったり、「紛失モード」に切り替えれば、ほかのユーザーの力を借りてより広範囲に探すことも可能。ほかのユーザーのアプリが自分のスマートタグを検知すると、クラウドに位置情報を自動送信し、ユーザー本人だけ分かるよう現在位置を知らせてくれる。
スマートタグはあるがスマホが見つからない時は、スマートタグのボタンを押すとスマホが鳴るため、スマホ探しにも使える。タグのボタンをスマホのカメラのシャッターとして使える機能もアプリに標準搭載。スマートタグのボタンに割り当てられる機能は今後拡充する。
ボタン電池で最長6カ月間使用できる。スマートタグのリボンは交換でき、自由にカスタマイズを楽しめる。
サイズは46(長さ)×26(幅)×8.5(厚さ)ミリ、重さは10グラム。iOS 9.3以上、Android 4.4以上に対応する。
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