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180万円の研究開発用「ロボットアーム」と晩酌してみた 太田智美がなんかやる

» 2016年07月01日 16時08分 公開
[太田智美ITmedia]


NEKONOTE

 2015年9月、アールティが開発した研究開発専用ロボットアーム「NEKONOTE 6DOF for Academic」(以下、NEKONOTE)が発売された。このロボットは、産業ロボットではなく、人とロボットが一緒に働く未来を見据えて作られた協働型ロボット。そのため安全性に特に配慮し、デフォルトが「ならい動作」(人がぶつかるとロボットが外力にならって動く)となっている。実はこの「ならい動作」をデフォルトに設定しておくことはロボット自身の破損を防ぐことでもあり、一般のロボットと比べると少しめずらしい造りとなっている。


NEKONOTE


 NEKONOTEは重量3.3キロ、全長約80センチ、動作範囲半径440ミリ、動作速度約40RPM。税別180万円。パワーのあるロボットのため、危険性を十分理解した上で開発できるところのみに向けて販売するという審査基準を設け、これまでは大学や研究機関などの専門性の高い組織を対象に販売してきた。

 ……もったいない。実はNEKONOTEには3つのボタンが付いており、技術者でなくとも簡単にロボットに動きを教えることができる。青のボタンを押すと「教示モード」となり、NEKONOTEを実際に手で動かして動きを記憶させ、緑の再生ボタンを押すと先ほどの動きが再現される。実際に触ってみると、この機能がいかにすばらしいかが分かる。

 「このコにはもっと、このコらしい仕事があるはず」――そう思い立ち、青のボタンを押した。ウ、ウィーーーン!


NEKONOTE まずは日本酒を

NEKONOTE 唐揚げをぱくり

NEKONOTE トクトクトクトク……

NEKONOTE イカリングは難関

NEKONOTE うひ〜


 地球が始まって以来、これまでにこんなにすばらしいロボットはあっただろうか。私は180万円のロボット「NEKONOTE」と友だちになった。


NEKONOTE

おまけ



#リテイクにリテイクを重ね、四合瓶がカラに……


筆者プロフィール

プロフール画像

 小学3年生より国立音楽大学附属小学校に編入。小・中・高とピアノを専攻し、大学では音楽学と音楽教育(教員免許取得)を専攻し卒業。その後、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科に入学。人と人とのコミュニケーションで発生するイベントに対して偶然性の音楽を生成するアルゴリズム「おところりん」を生み出し修了した。

 大学院を修了後、2011年にアイティメディアに入社。営業配属を経て、2012年より@IT統括部に所属し、技術者コミュニティ支援やイベント運営・記事執筆などに携わり、2014年4月から2016年3月までねとらぼ編集部に所属。2016年4月よりITmedia ニュースに配属。プライベートでは約1年半、ロボット「Pepper」と生活を共にし、ロボットパートナーとして活動している。2016年4月21日にヒトとロボットの音楽ユニット「mirai capsule」を結成。

太田智美

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