ベンチャー企業のFOVE(米カリフォルニア州)は11月3日、視線追跡機能を持つVR HMD(仮想現実ヘッドマウントディスプレイ)「FOVE 0」の先行予約を始めた。価格は599ドル(9日までは549ドル)で、来年1月から順次発送する。アニメ「ソードアート・オンライン」とコラボレーションしたコンテンツも開発中で来年1月から配信を予定する。
FOVE 0は、赤外線センサーによりユーザーの視線を追跡する機能を備え、見ている物体にフォーカスすることで、より自然で没入感があるVR世界を楽しめるという。ユーザーが見ている部分のみにピントを合わせ、見ていない部分は自然にぼかすことで、奥行き感のあるイメージを作り出せるほか、視線追跡技術によって頭の不自然な動きを抑え、VR酔いを軽減できるとしている。HTC Viveと同様にSteamVRとの互換性を持つほか、OSVRのタイトルも動作するという。
来年2月に公開予定の「劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-」とコラボレーションし、FOVE 0を装着してコンテンツを選ぶときに、同作のキャラクター「アスナ」が内容を解説してくれる機能「コンテンツセレクター」も配信を予定。
選んだコンテンツを解説するだけでなく、ユーザーの視線に応じて、例えば「アスナを見つめていると照れる」「コンテンツの説明中によそ見をすると怒る」――などのリアクションを楽しめるという。「視線追跡技術を活用することで、憧れのキャラクターと同じ空間にいるかのようにコミュニケーションできる」(同社)。
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