JR西日本と富士通は4月19日、乗務員の睡眠状態を分析し、睡眠改善のアドバイスを行うシステムを開発したと発表した。JR西日本の職場への導入を進め、乗務の質の向上につなげる狙い。
乗務員が就寝時にセンサーを装着し、就床・起床時間、就寝中の体の向き、動きの強さなどのデータを計測する。計測したデータを分析し、睡眠の質を改善する食事内容や、運動メニューなど、個々人に合ったアドバイスを行うという。データやアドバイスはWebブラウザ上で閲覧できる。
同システムは、2017年度中にJR西日本の乗務員が所属する全職場63カ所に導入する予定。睡眠状態の改善を進め、乗務の質を向上させ、「さらなる安全安定輸送の実現に取り組む」(JR西日本)としている。富士通は、得られたデータを基に、17年内にシステムの製品化を目指す。
乗務員の睡眠をめぐっては、17年3月にJR東日本の常磐線で運転士が居眠り運転をしていたことが発覚するなどトラブルが相次いでいる。
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