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「今までに見たことのない」西武の新型特急、基本デザイン発表

» 2017年06月13日 17時10分 公開
[ITmedia]

 西武鉄道は6月13日、2018年度末に運行開始予定の新型特急車両の基本デザインを発表した。「いままでに見たことのない新しい車両」をコンセプトに、建築家の妹島和世氏が基本デザインを監修。国内初となる先頭車前面ガラスを採用したほか、内装はあたたかみのある黄色を基調にしたデザインだ。

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 先頭車前面には国内で初めて、大きな三次元の曲面ガラスを採用。車体色はアルミ素材に塗装する形で、都市や自然の中で柔らかく風景に溶け込むよう、色合いを工夫したという。

 客室内は、大きな窓のある明るい白い壁に、黄色を基調にした座席を配置。座席は身体を包み込むソファのようなデザインにし、「旅客が自分の時間を持てる新しいパブリックスペース」を目指したという。客室の窓は等間隔で連続的に配置し、「リビングのような空間」を目指した。シート・床面のじゅうたん・カーテンの布地には統一感を持たせてる。

 エントランスもあたたかみある黄色を基調に、一部の壁に曲面デザインを採用。壁面に寄りかかることもできる。

 全車両で公衆WiFiサービス「SEIBU FREE Wi-Fi」を利用可能。各席には電源コンセントを搭載した。トイレは1号車と5号車に配置。5号車には同社初の女性専用トイレも設置するほか、AEDも配置する。

 基本デザインは妹島氏が監修し、車内のテキスタイル(布地)はデザイナーの安東陽子氏、照明デザインは照明家の豊久将三氏が担当する。

 新型特急の導入は25年ぶり。日立製作所が製造。56両(8両×7編成)の導入を計画している。

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