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セクハラ告発「#MeToo」日本でも広がる 加害認め謝罪する著名人も

» 2017年12月20日 16時50分 公開
[ITmedia]
画像 17日以降、日本のSNSで「MeToo」が広がっている(Yahoo!リアルタイムの検索結果より)

 SNSなどを通じてセクハラ被害を告発する海外発の動き「#MeToo」が日本でも広がっている。著名ブロガーのはあちゅう(伊藤春香)さんが12月17日、電通に所属していたころに受けたセクハラを、Webメディアを通じて実名で告発したことがきっかけで、自ら受けた被害をSNSに告発する女性が増えている。

 #MeTooは、セクハラや性暴力被害を受けた女性が、泣き寝入りせず声を上げようという米国発のムーブメント。今年10月、ハリウッドの著名プロデューサーによるセクハラが明るみに出たことがきかっけで、女優のアリッサ・ミラノさんがセクハラ被害者に対して「Me Too(私も)」と声を上げよう――とTwitterで呼びかけて始まった。

 日本では、ブロガーのはあちゅうさんが電通に所属していた当時、社内の著名クリエイターだった男性から受けたセクハラ被害をWebメディアのBuzzFeed NEWSを通じて12月17日に告発。加害者と名指しされたクリエイターは16日付けのブログに経緯と謝罪を掲載し、広告ベンチャーの代表を辞任した。

 はあちゅうさんの告発をきっかけに、日本のTwitterでも「#MeToo」のハッシュタグを付けてセクハラ被害を告発する女性が相次いでいる。匿名の告発が多いが、実名による告発もあり、著名な演出家からのセクハラ被害を実名で訴える告発もあった。

 告発を受けてこの演出家は19日、公式サイトで謝罪文を公開。「心から重大に受け止め責任を感じている。告発の内容に心当たりがある。ご本人に謝罪の意思を伝える準備をしている。大変反省している」など謝罪した。

 セクハラ問題は米IT業界も覆っている。今年2月にはUber社内でセクハラが行われていたと元社員が告発。7月にはベンチャーキャピタリストによる女性起業家へのセクハラも明るみに出、著名VCが謝罪したほか、10月には著名ITジャーナリストがセクハラ被害を告発され、謝罪している

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