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ヤフーかたる架空請求SMS、消費者庁が注意喚起

» 2017年12月22日 16時31分 公開
[ITmedia]

 「未納料金を滞納しております。ご連絡なき場合は法的手続きに移ります。ヤフー。」――こんな内容の架空請求SMSによる相談が相次いでいるとし、消費者庁が注意を呼び掛けている。

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 SMSには「ヤフー」「ヤフーサポートセンター」「ヤフージャパン」「ヤフーカスタマーセンター」などと記載されており、「未納料金を滞納しております。ご連絡なき場合は法的手続きに移ります」「会員登録の未納料金が発生しております。本日中にご連絡がない場合、法的手続きに移行します」などと書かれているという。

 消費者が書かれた電話番号に連絡すると、「料金を○万円滞納されています」などと告げられ、実際には存在しない未納料金の支払いを求められる。また、「後ほどインターネットの保証協会から○万円を振込みでお返しする」など、一旦支払えば返金すると欺き、支払わせようとするという。

 支払い手段として多くの場合、通販サイトのギフト券をコンビ二エンスストアで購入し、その番号を伝えるように指示。番号を伝えてしばらくすると、今度は実在しない保証協会などを名乗る人から電話があり、「お客様はほかのサイト利用にあたっても、料金○万円を滞納している」「携帯電話がウイルスに感染していたので、4社から合計で○万円の未納料金を請求されている」などとかたり、さらにお金をだまし取ろうとするという。

 実在のWeb企業・ヤフーはこのSMSと無関係。ヤフーが料金に関する連絡をSMSで行うことはなく、ギフト券で支払いを求めることもないという。消費者庁は「未納料金を支払えとして、ヤフーの名前でSMSを送信するのは詐欺の手口」とし、要求に応じないよう呼び掛けている。

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