続いてのトークセッションとして「フォントの未来」と題し、UXデザイナーTHE GUILD 代表 深津貴之氏、日本デザインセンター有馬トモユキ氏、ヤフー 検索デザイン開発部李ナレ氏、アドビの山本太郎氏らを迎え、&Co.Ltd代表取締役 横石崇氏のファシリテートによってトークセッションが行われた。
未来を感じたフォントとして、AppleがWWDC 2015で発表したアントニオ・カベドーニ氏デザインによる「high-legibility alternate style set for San Francisco font」を紹介し、デバイスや文脈によって判別しやすくするため代替表示が行われるため、ユーザーの状況に応じて変化するのは素晴らしいと紹介していた。
李ナレ氏は、欧米ではWebフォントが当たり前になっている中で、日本の場合は文字数が多い事もあり、サブセットを落とす方法もあるが、Webの世界では1秒表示が遅れる事で大きな損失を産む状況にあるため、なかなか難しいかもしれないが、欧米の美しいWebタイポグラフィーを日本語でも表現する必要性を感じると話していた。
イベントの最後に、DJ急行さん、セラチェン春山さんの司会で、『マツコの知らない世界』(TBSテレビ、2017年放送)の「フォントの世界」で“絶対フォント感”の持ち主として出演した須藤雄生氏、ヤフーもじもじ勉強会 田島佳穂氏、アドビ日本語タイポグラフィ 服部正貴など、フォントを見分ける目利きの超人らによる、フォントトリビアやフォント当てクイズイベント「“絶対フォント感” クイズ」が行われました。
文字の食卓の正木香子監修によるフォント名当てクイズなのだが、とても難易度が高く、ゲストだけでなく会場の参加者でも分からないレベルのクイズが出題されていた。
秀英四号太かなフォントで表示された「ゆ」の文字など、マニア度マックスといった感じだった。
ソフトバンクのロゴのベースになっている書体は?というフォントトリビアに至っては、小塚明朝の欧文がベースになっているという答えに対して、Adobe Serif MMだけど、平成明朝に組み込まれているバージョンを使っているという会場からの指摘があり、結局、どちらも正解というマニア度マックス。
参加者プレゼントとして、Adobe MAX Japan 2017で販売されていた、貂明朝フォントをあしらったエコバッグ、今回のイベントイラストを使った冷蔵庫マグネットなどが提供された。
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