ダイソンは5月28日、美容師やヘアメイクなどのプロに向けたドライヤー「Dyson Supersonic ヘアドライヤー プロモデル」を発表した。従来のDyson Supersonicと本体部分は共通だが、プロがスタイリングを行う時の動きを3624時間分研究し、付属品やフィルターを改良したという。同社のエンジニアであるスティーヴ・ウィリアムソン氏は「私達の製品を含め、プロが従来のドライヤーにどんなストレスや不満を抱えているかを洗い出して改善し、たどり着いた製品」と話す。
本体のハンドル部分には最大11万回転/分のの小型軽量モーター「DDM(ダイソン デジタルモーター) V9」を搭載。“羽根のない扇風機”で知られる「Air Multiplier」(エアマルチプライアー)技術で周囲の空気を巻き込み、モーターが取り込んだ空気を3倍にして送り出すことで素早く髪を乾かせるという。
同社のエンジニアであるスティーヴ・ウィリアムソン氏は、「ヘアスタイリングに最適な角度である20度で空気が出る。この角度でスタイリングすることで髪のツヤが上がる」と話す。
マグネットで着脱可能な付属のアタッチメントは3種類。手ぐしで髪を乾かすための「スムージングノズル」とパーマのかかった髪やカールした髪を崩さずにブローするための「ディフューザー」は従来品と共通だが、ブラシを使ってブローするための「コンセントレーター」はプロ向けに改良。
より薄く幅広い形になっており、周りの髪を乱すことなくブローしたい部分にだけ集中して風を送ることができるようになった。また、スタイリング中に外れてしまわないよう、いずれもマグネットの強さを従来品の2倍にしているという。
ヘアスプレーやワックスなどを大量に使用する現場での使用に耐えられるよう、空気を取り込む本体下部のフィルターは2層構造になった。1層目は取り外して洗浄可能。また、コードも従来品より長くしているという。
アタッチメント以外の付属品はフィルターカバーの予備、フィルターを掃除するためのクリーニングブラシ、収納ストラップ、滑り止めマット。5月31日発売で、ダイソンの直営店と公式Webサイトで問い合わせを受け付ける。価格はオープンで、美容師などプロのみが購入可能としている。
コンシューマー向けの従来品「Dyson Supersonic」は、6月20日に新色「ブラック/ニッケル」を発売する。「男性にも手軽に使ってもらえるブラックで、マットな質感に仕上げた」(ダイソン広報)。
こちらの付属品はアタッチメント3種(スムージングノズル、スタイリング コンセントレーター、ディフューザー)と収納ストラップ、滑り止めマット。価格はオープンだが、現行品(※)と同程度になる見込み。ダイソンの直営店とオンラインストアに加え、百貨店などでも販売予定。
(※)ダイソンの公式オンラインストアの価格は4万8600円(税込)。ただし直販限定モデルの「パープルノワール」は5万760円(税込)。
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