ヤフーは9月18日、「Yahoo!ニュース」に投稿されたコメントの順位付けに使っているAI技術を他社にAPIとして無償提供する試みを始めた。コメント投稿機能があるサービスを展開する日本国内の法人が対象。APIの連携によって自社サービスへの客観的なコメントを上位に表示させるなど、ネット上のコメント欄の健全化を後押しする。
ヤフーは現在、深層学習を用いた自然言語処理モデルによって誹謗中傷などの悪質なコメントを検知し、1日に平均で約2万件を削除している。加えてコメントをスコアリングし、客観的で根拠を示しているコメントや新しい考えなどを示すコメントを上位に表示するAI技術「建設的コメント順位付けモデル」を採用。建設的コメント順位付けモデルのAPIを無償で提供する。
APIの連携によって事業者は、AIの開発に必要な学習データや計算コストなどの初期投資をかけずに、自社サービスへのコメントの健全化に役立てることができるという。
今後もヤフーは誹謗中傷など悪質コメントに対する取り組みを進め、インターネット空間の健全化を目指すとしている。
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