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ドコモ、既存プラン値下げ報道に「当社が発表したものではない」

» 2020年12月18日 11時01分 公開
[ITmedia]

 NTTドコモが、5G通信に対応した既存の大容量プランを1000円程度値下げする方針を固めたと、時事通信社などが12月18日付で報じた。報道によると、ドコモは同日中にも正式発表するという。ドコモはこれを受けて「さまざまな検討をしているのは事実だが、決定したものはない。決定した場合は速やかに発表する」とのコメントを発表した。

photo NTTドコモによるコメント

 報道によると、値下げの対象になるプランは、月間データ容量が100GBで月額7650円(税別、以下同)の「5Gギガホ」。値下げに合わせ、月間データ容量を無制限に切り替えるという。

 4G通信向けの大容量プラン「ギガホ」(月間30GB・月額7150円)の月額料金も数百円程度引き下げ、容量は無制限とする方針だという。段階制プラン「ギガライト」「5Gギガライト」の見直しは改めて発表するという。

 ドコモは12月3日に、月間20GB・月額2980円で、複雑な割引を設けない新プラン「ahamo」を発表。ユーザーの間で「安い」「乗り換えたい」と話題を呼んだ。

 一方、KDDIが9日に発表した新プラン「データMAX 5G with Amazonプライム」(容量無制限・月間9350円)は、「Amazonプライム」などのサービスがセットになるが、複数の割引を適用しないと月額料金が下がらない仕組みで、ユーザーから「分かりにくい」などの声が出ていた。これを踏まえ、KDDIは2021年1月に新プランを発表する方針を示している。

 現時点でソフトバンクは静観しているが、ドコモが既存プランの値下げに踏み切った場合、競合する携帯キャリアはさらなる料金プランの見直しを迫られるとみられる。

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