米Metaは、中国福建省などで使われている方言「福建語」をリアルタイムに通訳できる音声翻訳AIを開発したと発表した。福建語は文字を持たない言語で、従来の手法では対応が難しかったとしている。
福建語の音声を英語など他言語の音声にリアルタイムで変換する。Metaによると、従来の手法では入力した音声を文字起こししてからテキストで翻訳し、音声として再合成するが、文字を持たない言語ではこの手法が使えないという。
Metaの音声翻訳AIは、入力音声を文字ではなく音響情報として分解して使ったり、文字を持つ関連言語の文字データに変換したりといった手法で開発した。
将来的には福建語以外の言語でもリアルタイム翻訳ができるよう開発を続けるとしている。開発した翻訳モデル、評価用データセット、研究論文はオープンソースとして公開する予定だ。
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