デジタル庁は5月11日に、マイナンバーカードの電子証明書機能をスマートフォンに搭載する「スマホ用電子証明書搭載サービス」を始める。これまでカードリーダーやスマホでマイナンバーカードを読み込んで行っていたような手続きを、スマホだけで利用できるようになる。まずはAndroid端末でサービスを始める。
専用アプリをダウンロードし利用申請をすることでスマホに電子証明書機能を付与する仕組み。利用できるのはマイナンバーカードを所有している人のみ。利用申請時に一度だけカードを読み取らせれば、以降はパスワードやスマホの生体認証機能のみでマイナポータルアプリへのログインや電子署名サービスを利用できるようになる。
利用申請やパスワードの設定・変更はアプリ上で完結するため、自治体の窓口などに出向く必要はない。同時に複数のスマホで利用することはできず、機種変更などで新しいスマホで利用手続きをすれば旧スマホの電子証明書機能は自動で失効する。
11日の時点ではマイナポータルへのログインなどに対応しているが、銀行口座の開設や携帯電話の契約などの手続きへも順次拡大する。年内にはコンビニ交付サービスへの対応を予定している他、2024年4月ごろには健康保険証としても利用できるようにするという。
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