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「@gmail」を「@gmeil」と誤記 メール転送ミスで個人情報流出 大阪教育大学

» 2023年07月19日 15時43分 公開
[ITmedia]

 大阪府の国立大学・大阪教育大学は7月14日、職員が大学の電子メールの自動転送設定を行った際、「@gmail」とすべき転送先を「@gmeil」と間違えたため、のべ4511件のメールがドッペルゲンガードメイン(情報を詐取する悪質なドメイン)に転送され、個人情報が流出したと発表した。

 メールには学内教職員などの個人情報が含まれていたとし、岡本幾子学長名で謝罪文を出した。現時点で、メールの内容の悪用は確認していないという。

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 職員が自動転送設定を行ったのは2018年4月。大学の電子メールアカウントからGmailに転送しようとし、ドメインのスペルを誤った。

 2023年2月1日、転送先電子メールが存在しないとのエラーがあり、改めて転送先アドレスを確認してミスに気付き、転送設定を停止した。

 ドッペルゲンガードメインに送信されたメールは4511件。電子メール・添付ファイルに含まれていた個人情報は計1793件あり、内訳は、学内教職員が1191件、学生が85件、学外関係者が504件、不明(送信不可で返送されたもの)が13件だった。

 岡本学長は「個人情報の管理における大きな問題が発生し、関係者の皆様に多大なご迷惑をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます」「今回の事態を重く受け止め、再発防止に大学を挙げて取り組んでまいります」とコメントしている。

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