大阪ガスは10月4日、二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの排出削減量をクレジット化して取引する「カーボンクレジット」の品質を生成人工知能(AI)を活用して評価するシステムを開発したと発表した。2025年をめどに自社のカーボンクレジットの調達で利用。他社や認証機関への提供も検討する。
カーボンクレジットは市場などを通じて購入することで自社のCO2排出量を減らしたとみなすことができるため、活用する企業が増えている。大阪ガスも「カーボンオフセット都市ガス」などの提供にクレジットを使っている。ただ「グリーンウォッシュ(うわべだけの温暖化対策)」と呼ばれる質の低いものも含まれており、数カ月かけて格付け機関に評価を依頼する必要があった。
大阪ガスのシステムは、クレジットの計画書を生成AIが分析し、1分足らずで評価できるという。現在は炭素を土中に貯留できるバイオ炭の評価しかできないが、精度は90%を超える。今後対応範囲を増やす。
夏秋英治執行役員は「このシステムで玉石混交の中から早くいいクレジットを見つけることができる」と話した。
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