東京地裁から破産手続きの開始決定を受けた船井電機(大阪府大東市)の負債総額が約469億円にのぼることが10月29日、帝国データバンクの調査で判明した。
帝国データによると、負債は申請時点で債権者約524人に対し、総額が約469億6482万円という。
液晶テレビ製造などを手がける船井電機は、持ち株会社「船井電機・ホールディングス(船井HD)」傘下の事業会社。24日付で東京地裁から破産手続きの開始決定を受けた。
同社のAV関連機器は「FUNAI」ブランドで知られたが、近年は海外メーカーの台頭で価格競争が激しくなり、売り上げが減少。3日には前社長の上田智一氏の退任を発表したが、本業の不振と、船井HDが買収した脱毛サロン大手に関する広告代金未払い問題で信用不安が広がっていた。(井上浩平)
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