この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「すべてのコーディングエージェントに独立した開発用コンテナ環境を与えられる「Container Use」、Docker創業者がオープンソースで公開」(2025年6月9日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
Docker創業者で現在はプラットフォームエンジニアリングのツールを開発するDagger社の創業者兼CTOのSolomon Hykes(ソロモン・ハイクス)氏は、すべてのコーディングエージェントに対してそれぞれ独立した開発用のコンテナ環境を与えられるオープンソースのツール「Container Use」を公開しました。
AIエージェントがWebブラウザを操作できるようになる「Browser Use」や、AIエージェントがPCの操作を行えるようになる「Computer Use」が、AIエージェントの機能や周辺ツールとして一般化しつつあります。
今回公開された「Container Use」はこれらと同様に、人間から指示を受けたコーディングエージェントがコンテナ環境を構築し、そこでコーディングやビルドなどができるようになる、というものです。
Container UseはMCPサーバとして実装されるため、MCPに対応したすべてのコーディングエージェントから利用可能となっています。
そして以下の特長を備えています。
開発者自身の開発環境と分離されていることで開発者自身の開発環境を汚すことがないだけでなく、コーディングエージェントが作業するブランチごとに新しいコンテナ環境が用意されるため、コーディングエージェントを複数起動した場合でもそれぞれ分離されたコンテナ環境となりマルチエージェント環境でも相互に影響せずに処理を依頼できる。
コーディングエージェントからの報告に頼ることなく、実際に何が実行されたかを知るためのコマンドヒストリやログを参照できる。
コーディングエージェントが作業しているコンテナのターミナルにいつでも人間が介入でき、状態を把握し、制御できる。
コーディングの参照 「git checkout <ブランチ名>」により、いつでもコーディングエージェントのコーディングを参照できる。
特定のベンダに依存せず、MCPサーバに対応したすべてのコーディングエージェントに対応し、コンテナに対応したあらゆるインフラ上で利用できる。
GitHubのドキュメントには、Claude Code、Cursor、VS Code/GitHub Copilot、Kilo Code、gooseなどでの設定例が示されています。
現時点でContainer Useはまだ開発初期段階であり、今後さらなる機能拡張や変更などが行われていくとされています。
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