検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
警視庁サイバーセキュリティ対策課は7月24日、SNS型投資詐欺グループがWeb検索の仕組みを悪用し、検索結果を汚染する手口を確認したとして、公式Xで「検索結果のみを過信しないよう注意しましょう」と呼び掛けた。
確認した手口では、被害者が詐欺グループに誘導されたSNSグループやWebサイトの名称を検索すると、検索結果に「○○は詐欺ではない」「○○は素晴らしい」「○○で儲かりました」といった肯定的な情報が並ぶという。検索結果をもとにしたAI要約でも「○○は詐欺ではありません」と表示され、被害者に詐欺ではないと誤認させる狙いがあるとみられる。
警視庁は、今回の手口で検索結果を操作した具体的な方法を明らかにしていない。一方、検索エンジンの仕組みを悪用し、不正な情報を検索結果で目立たせる手法は「SEOポイズニング」などと呼ばれており、その一種に「サイト内検索スパム」がある。
SEOコンサルティングを手掛けるJADEは、2023年に公開したブログで、同スパムの手口を解説している。攻撃者が企業などのサイト内検索に「○○は詐欺ではない」といった文言を入力し、生成された検索結果ページのリンクを外部サイトに設置。検索エンジンがそのページを発見して登録すると、企業のドメインとともに、攻撃者が入力した文言がWeb検索の結果に表示される場合があるという。
このため、企業などの正規ドメインとともに、サイトの運営者とは無関係な文言が検索結果に表示され、あたかも企業側がその情報を掲載しているように見える可能性があるという。今回確認された手口も、こうして汚染された検索結果をAIが参照し、肯定的な情報として要約した可能性が考えられる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「5年でバッテリーが使い物にならなくなる」は本当か テスラ「モデル3」5年目点検で分かったこと
-
2
「楽天ドライブ」に不正アクセス 保存したデータなど1.5万アカウント分が取得・閲覧のおそれ
-
3
たばこ休憩なき時代の“一服”をどう取るか 温熱と“聞こえない音”で休む、JT子会社のアイマスクを試す
-
4
「能動的サイバー防御」きょう開始 警察・自衛隊などが攻撃元サーバを無害化 高市首相も狙いを説明
-
5
B級感がたまらない? 映画「ストリートファイター」の魅力と原作ゲームの歴史、ゲーマーマンガ家が熱弁
-
6
GMO、不正取引の被害額を補償へ 見舞金5000円も 「お名前.com」FX用VPSへのサイバー攻撃で
-
7
「Claude Mythos 5」、危害の兆候を顧みず実在の開発者を標的に──AnthropicとAISIが分析結果を公開
-
8
パナソニックHD子会社、使用禁止の生成AIに従業員約33万人分の個人情報をアップロード
-
9
「お名前.com」 のFX自動売買VPS、不正アクセスで金銭被害か 「600万円の損失」「55万円なくなった」……報告相次ぐ
-
10
「Muse」日本で提供開始 MetaのAIエージェント、メルカリやマネフォ、ぴあと連携へ
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR