Intel、プロセッサの再設計を加速(1/2 ページ)
プロセッサメーカーの米Intelがプロセッサアーキテクチャの移行ペースを加速させようとしている主要な要因の1つに、電力消費量に関する懸念がある。
同社は、今年6月に「Core Microarchitecture」を投入し、その後は2年ごとに新しいアーキテクチャを提供していく方針を明らかにしている。
つまり、Intelは今後、デスクトップPC/ノートPC/サーバ向けプロセッサの基礎となる回路を従来よりもはるかに速いペースで切り替えることになる。同社はこれまでは、ほぼ4年ごとか、それより少し長めのサイクルで新しいアーキテクチャを提供してきた。
Intel幹部によれば、同社が「電力消費量を増やすことなくプロセッサの性能を強化する」という目標の達成を目指すなかで、こうした新しい移行ペースは不可欠になってきたという。
報道機関およびアナリストとの会合において、同社幹部は、より小規模でより頻繁なステップを踏むことによって、また既存の作業をできる限り再利用することによって、こうした計画に取り組みたい考えだと語っている。
Intelのデジタルエンタープライズ部門のアーキテクト、ディリープ・バンダーカー氏は次のように語っている。「新しい移行ペースは性能強化を目指したものだ。2年ごとであれば、一度に大きなステップを踏むのではなく、より小規模なステップをより頻繁に踏める」
「2年ごとに小さめのステップで進む方が、4年ごとに大きなステップを踏み出すよりも、はるかにやりやすい」と同氏。
Intelが新たなアプローチを採用しようとしている背景には、最近市場シェアを拡大しつつあるライバル会社AMDによる競争の高まりがある。
Intelはこうした競争に直面し、取り組みを加速させており、Core Microarchitectureプロセッサのリリースを早めると同時に新しいマイクロアーキテクチャの投入ペースも加速させている。
だが、そのほかの問題も浮上している。プロセッサ製造技術の改良はこれまで、性能強化と電力消費量の削減をもたらしてきたが、今後はそうした目標をすべて満たせることにはならないだろう、と同社は警告している。
Intel幹部によれば、電力消費量はもはや一定レベルに定着しつつあり、それを増やすわけにはいかないため、より頻繁な再設計が不可欠となっている。
Intelのデジタルエンタープライズ部門のCTO、スティーブ・ポロウスキー氏は次のように語っている。「われわれは性能強化を目指しているが、もはや電力消費量はかつてのような変数ではない。いまや定数となっている」
Intelはこれまでは数年ごとに、まったく異なるアーキテクチャに移行してきた。
現行のPentium 4とXeonプロセッサの基礎となっているNetBurstアーキテクチャでは、電力消費量にはあまりこだわらずに、純粋に速度が重視された。
一方、Pentium Mに採用されている回路では省電力化に重点が置かれたため、高速動作を念頭には設計されなかった。だが、Pentium Mプロセッサでは1クロック当たりの処理能力が強化された。
Core Microarchitectureを採用したプロセッサは6月から提供が開始される予定だが、同アーキテクチャでは性能と消費電力の双方に関して最高のエレメントが採用され、性能強化と電力消費量の削減の両方が図られている。
例えば、デュアルコアプロセッサの「Woodcrest」は最高3GHzで動作し、消費電力は40/65/80ワットのバージョンが提供される予定だが、こうしたプロセッサは既存のXeonプロセッサと比べて、電力消費量が大幅に削減される一方で処理能力は強化されるはずだ、と同社は語っている。
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