ソフトバンク、携帯電話用共通アプリケーションプラットフォームを開発へ
ソフトバンクモバイルは、携帯電話用アプリケーションの共通プラットフォーム「POP-i」の開発に着手し、来年発売する新機種から実装する。OSやチップセットの違いを吸収し、開発の効率化とソフト資産の流用が可能になるとしている。
ソフトバンクモバイルは5月22日、携帯電話用アプリケーションの共通プラットフォーム「POP-i」(Portable Open Platform Initiative:ポパイ)の開発に着手したと発表した。端末メーカーが採用しているOSやチップセットの違いを共通プラットフォームで吸収し、新機種開発コストの多くを占めるソフトウェア開発コストを削減するのが狙い。来年発売の新機種から実装していく計画だ。
各メーカーが採用しているチップセット、OS、ミドルウェアの上位層として共通APIを設け、インターネットやメールなどのアプリケーションはその上にのる形になる。メーカー側の負担を抑え、開発期間とコストの短縮につながる上、新機種で既存アプリケーションの流用が可能になるという。
携帯電話向けAPI仕様「OpenKODE」を中心に検討する。IntelやAMD、Ericssonなどが参加する非営利団体Khronos Groupが策定するロイヤリティーフリーでオープンな仕様のため、多数のベンダーによるアプリケーション・ミドルウェア開発が期待できるとしている。また動画や音楽などのマルチメディアソースを包括的に扱うことができ、リッチなコンテンツの提供が可能になるとしている。
共通アプリケーションはアプリックス、ACCESSと共同で開発する。端末メーカーはサムスン電子、シャープ、東芝、NEC、パナソニックモバイルコミュニケーションズの5社が賛同している。
チップセットやOSの共通化にまで踏み込むかどうかについては、孫正義社長は「現時点ではチップセットとOSをメーカーに強制しないほうがコスト削減になると思う。一長一短があるため、今後詰めたい」と話している。
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