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DNPと凸版、電子書籍の業界団体設立 「オープンな日本モデル構築」へ
DNPと凸版印刷が発起人となり、電子書籍の業界団体を設立。出版社と連携し、「オープンな日本モデル」の構築を推進していく。
大日本印刷(DNP)と凸版印刷は7月9日、出版社や印刷会社、端末メーカーなどで構成する業界団体「電子出版制作・流通協議会」を27日付けで設立すると発表した。出版業界と密接に連携しながら、オープンな日本独自のモデル構築を目指すとしている。
電子書籍の規格や仕様、流通について話し合ったり、ビジネスに関する情報共有などを行う団体。出版関連団体や作家権利者、行政機関との連携を図り、「作家と出版社が形成してきた日本の出版界の長い伝統と信頼関係を尊重した電子出版流通モデルを構築する」という。
米AppleやAmazon.comといったグローバル企業による垂直統合モデルとは異なり、「オープンな水平分業型の日本独自の事業モデルを推進する」構え。タブレット型端末や電子書籍端末など多様な端末に対応できるようにする。プラットフォームの海外展開も視野に入れる。
DNPと凸版が発起人となり、趣旨に賛同する企業を広く募集している。出版や印刷関連企業、端末メーカー、通信キャリアなどの参加を予定。7月27日に設立総会を開く。
電子書籍をめぐっては、大手出版31社が3月に「電子出版社協会」を設立したほか、専門・実用書出版14社が「電子書籍を考える出版社の会」を設立するなど、業界団体の設立が相次いでいる。
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