アプリで朝まで無料通話、メールは「使わない」――女子高生が語る、今どきの“スマホ事情”(2/2 ページ)
サイバーエージェントが現役女子高生5人を集めてユーザー座談会を開催。「チャットは使うけどメールは使わなくなりました」「デコメも使わなくなりました」など、今どきの女子高生のスマートフォン事情が語られた。
アドレス交換は意外と“アナログ”
かつて携帯電話同士のアドレス交換手段といえば「赤外線通信」が主流だったが、今ではiPhoneをはじめ、赤外線通信機能を持たないスマートフォンも多い。今どきの女子高生は、どのように電話番号やアドレスを交換しているのだろうか。
「わたしはアドレスを書いた紙をコピーして友達に渡す。アナログです」とみちさん。他にも「QRコードのアプリを使って」(わこさん)や「mixiやTwitter経由で」(ゆうさん)といった声が上がった。
調査でも、友達とのアドレス交換手段は「紙に書いて渡す」(30%)や「(相手のアドレスを)直打ち」(16%)といった“アナログ”な方法が目立った。とはいえトップは「赤外線通信」(44%)で、このほか「QRコード読み取り」が5%、「Bump(データ共有アプリ)」が3%、「LINEのふるふる(連絡先交換機能)」が2%だった。
「プリクラ帳は作らなくなった」
プリクラを張り付ける「プリクラ帳」は、今ではスマートフォンに役割を取って代わられつつあるのかもしれない。
「プリクラ帳は作らなくなりました」とまつもとさん。わこさんも「(プリクラ帳を)いちいち作るのは面倒くさい。プリクラを撮ったら、画像をデータでスマートフォンに送ってそのままです」と話す。
一方、スマートフォンのカメラをプリクラ機の代わりにしている場合もあるようだ。「スマートフォンに替えてから写真をいっぱい撮るようになりました」とわこさん。撮影した写真は画像編集アプリで加工し、メールで友達に送ったりするという。
ソーシャルゲームは「オタクっぽい」「彼氏がはまってたら嫌」
「Mobage」や「GREE」などソーシャルゲーム業界の成長が続いているが、女子高生の間での利用状況はどうだろうか。意外なことに、5人の中にこうしたソーシャルゲームのユーザーはいないという。「オタク系の男子がやってる。みんなで戦ってます」(全員)
ソーシャルゲームで遊ぶのは「オタクっぽい」のだろうか。「自分の彼氏がはまってたら嫌ですね」とありてぃさん。ゆうさん、みちさんは「サッカーとかスポーツ系のゲームなら許せる」と話す。「スポーツ系のゲームならいいけど、RPGは嫌ですね」(みちさん)
だが、ソーシャルゲーム以外のゲームなら遊ぶという女子も多いようだ。調査では、スマートフォンでゲームを「毎日する」が36%、「たまにする」が31%という結果に。まつもとさんは「太鼓の達人」アプリにはまっているといい、有料版にグレードアップしたこともあるという。
スマホ上で「お金使ったことない」が7割
有料アプリの購入など、スマートフォン上で有料サービスを利用するという女子はどの程度いるのだろうか。調査では「スマートフォン上でお金を使ったことはない」が69%という結果だった。
「ある」の内訳をみると「アプリを購入する際」(16%)がトップで、以下「複数あり」(8%)、「ゲーム内アイテム購入で」(3%)、「LINEスタンプの購入で」(2%)、「デコメ素材などの購入で」(2%)と続いた。座談会メンバーのみちさんは、スマートフォン上で音楽をダウンロード購入することもあるという。
関連記事
- 「チェンメ」「メーリス」が流行作る――ギャル社長に聞く、今どきのITとギャル
携帯メールとサイトが、ギャルの情報伝達のスピードを早めている。クラスの仲良しやギャルサーで「メーリス」を作るのは今や常識。新たな流行が、携帯から生まれる。 - 女子中高生の「ホムペ」事情 「1日1時間以上利用」約半数
女子中高生の約半数が、1日1時間以上「ホムペ」を利用している――携帯サイトで行った調査でこんな結果が出た。 - 小中学校への携帯持ち込み禁止、“ホムペ”利用の女子中高生は過半数が「反対」
「ホムペ」と呼ばれる個人サイトを利用する女子中高生の多くが、小中学校への携帯電話の持ち込み禁止化に反対しているというアンケート結果が出た。 - 中高生版Twitter? ケータイ「リアル」をのぞいて驚いた
最近10代女子の間で流行しているというケータイ「リアル」の世界を“大人”の記者が探検。子どもたちの創造力に脱帽した。 - 「女子高生キムチ」とは 建設会社女社長の挑戦
パッケージに女子高生を描いた「女子高生キムチ」を、広島県の建設会社がこの4月から製造・販売している。異業種参入に生き残りをかける女社長に話を聞いた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.