ニュース
東京電力、「XP搭載PCを4万8000台使用継続」報道にコメント
Windows XPマシン約4万8000台を東京電力が今後5年間使い続ける計画だという一部報道に対し、東電は「新OSへの更新を前倒しで進めている」とコメント。
サポートが終了したWindows XP搭載PC約4万8000台を東京電力が今後5年間使い続ける計画だという一部報道に対し、東電は7月6日、「XP搭載PCは残存しているが、計画を前倒し、新OSへの更新作業を進めているところ」というコメントを発表した。
同日付け読売新聞は、東電が約4万8000台のPCを2018〜19年まで使用する計画で、この間にインターネット経由で外部に接続して使用するPCもあるという。XPはサポートが終了しており、修正プログラムなどが提供されないため、セキュリティ上の危険があるとして政府は東電などのインフラ事業者にXPマシンの更新を要請していたという。
報道に対し、東電は新OSへの更新を前倒しで進めているとした上で、「社内ネットワークやPCについて各種の技術的対策を講じるとともに、グループ会社も含めた全社員への注意喚起などを随時行っている」という。
電力供給に関わる基幹設備の制御システムは、外部のネットワークから切り離された独立したシステムのため、影響はないという。
関連記事
- サポート切れXP、危険すぎる「窓割れた家」 予算不足で移行に遅れ、サイバー対策“格差”も
サポート切れのWindows XPはウイルス感染や情報漏えいなどの危険性が高いが、財政事情の厳しい中小企業や自治体では現実に移行が遅れており、サイバー対策の“格差”が問題視されている。 - 大阪の企業の46%は「いまだにXPを使っている」──大阪信金調査
XPのサポート終了が4月9日に迫る中、大阪の企業の多くはいまだにXPを使っているという。 - 企業でのWindows XP稼働率は17.1%、6月には6.6%に縮小へ
IDC Japanの発表によると、国内企業で稼働するWindows XPマシンは昨年12月時点で17.1%だった。6月には6.6%に縮小すると見ている。 - 地方公共団体のXP使用率は13.0% 約26万5000台が稼働中――総務省調査
総務省の調査によると、サポート終了後もWindows XPを使用する地方公共団体は13.0%に上るという。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.