Microsoft、Androidへのプッシュ通知をWindows 10でも受け取り、対処する機能を発表
MicrosoftがAndroidへのプッシュ通知をWindows 10のアクションセンターでも受け取り、PCから対応する機能「Notification Mirroring」を発表した。Android版Cortanaを利用する。「将来のWindows 10で利用できる」としている。
米Microsoftは年次開発者会議「Build 2016」の3月31日(現地時間)のセッションで、Android端末に届くプッシュ通知をWindows 10搭載端末でも受け取り、対応する機能を発表した。
デモでは、Android端末に届いたテキストメッセージのプッシュ通知がWindows 10のアクションセンターにも届き、アクションセンター内の「Reply」ボタンをタップして返信すると、Android端末のプッシュ通知が消える様子が紹介された。
この機能を使うには、Android端末にAndroid版Cortanaをインストールし、ログインしておく必要がある。
Microsoftはこの機能を「Notification Mirroring」(通知ミラーリング)と呼ぶ。Cortanaが受け取った通知を同社のクラウド(下図の「NS」、Notification Server)を経由してCortanaがインストールされているすべての端末(「NC」、Notification Client)に通知をミラーリングする。
また、アクションセンターでプッシュ通知を消す(dismiss)と、Android端末のロック画面などに表示されていた通知も消える(「Universal Dismiss」機能)。こちらの機能は、アプリ側が対応している必要がある。アプリ開発者は同日から無料でこの機能を追加できるようになった。
MicrosoftはNotification Mirroringを「将来のバージョンのWindowsに搭載する」としており、今夏公開予定の「Windows 10 Anniversary Update」で利用できるようになるかどうかはまだ不明だ。
Microsoftは、iOS版Cortanaでもこの機能を有効にしたいが、iOS側の規制があるため、当面はWindows 10 MobileとAndroidだけの機能に留まると説明した。また、将来的にはCortanaを使わずに、OSベースでミラーリングできるようにしていく計画であるとも語った。
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