Alexa対応イヤフォン、ブレイクのヒントは“屋内”?
ヘッドフォンやイヤフォンなど、ポータブルオーディオ機器のAIアシスタント対応が進んでいる。例えばソニーは1月17日、ワイヤレスヘッドフォン「WH-1000XM3」など3機種に対し、Amazon Alexaに対応するソフトウェアアップデートの提供を始めた。スマートスピーカー「Echoシリーズ」に搭載されているAIアシスタントがヘッドフォンなどポータブルオーディオで利用できると何が便利なのか。試してみた。
現在、Amazon Alexaに対応したヘッドフォン/イヤフォンとしては、ボーズの「QC35 II」やブラギの「The Dash Pro」などがある。今回は筆者が所有している製品の中で同じくAmazon Alexaが利用できるJabraの完全ワイヤレスイヤフォン「Jabra Elite Active 65t」(以下:Jabra EA 65t)を例に紹介しよう。
ワイヤレスイヤフォンの場合、単体でインターネットに接続できるものはない。ネットワークに接続されているスマートフォン、またはタブレットとBluetoothでペアリングすると、Alexaに関連する機能が使えるようになる。JabraのモバイルアプリからAmazonのアカウントにログインしてセットアップを行えばいい。
Jabra EA 65tは、右ハウジングの側面がリモコンになっている。ボタンを長押しすると“ポン、ポーン”というチャイムが鳴り、少し経ってから“ピロン”という別の音のチャイムとともにAlexaのコマンド入力待機状態になった。EchoシリーズのようにLEDが光ったり目で見える反応があるとベターなのだが、イヤフォンの場合は耳に着けているのでそうもいかないのだろう。
iPhone Xで使用したときは、音声コマンド待機状態では時計表示の周囲が赤く表示されるので分かりやすかった。ただ、iPhoneがバッグやポケットの中にある場合はどうしようもない。この音が頼りの操作に慣れるしかない。
使用感はEchoシリーズと変わらない。Alexaにその日の天気や運勢を教えてもらったり、Amazon Musicから楽曲を検索して再生したりと違和感なく利用できる。筆者宅にはEchoシリーズから電源のオン/オフやチャンネル変更が行えるソニーの薄型テレビ「ブラビア」があり、Jabra EA 65tでも同じ音声操作ができるのか試してみたところ、うまくいった。またJabra EA 65tから、リビングにあるEcho Spotを指名してAmazon Musicの音楽再生をストリーミング再生させることもできた。
1月から使えるようになったAlexaとの「会話継続モード」にも対応しているため、毎回ウェイクワードを話しかけなくてもいい。“ピロン”というチャイムが鳴った後、例えば「○○は英語で? △△は?」といった具合に連続して訊ねることができるため、外国語の単語学習などにも便利かもしれない。
屋内での使用が意外と便利
イヤフォンやヘッドフォンの場合、アウトドアでの利用を想定し、ウェイクワードの「アレクサ」を発声せずにボタン操作で対応できる製品が多い。しかし、その後のやり取りは結局音声になるため、やはり外では気恥ずかしいという人も多いはず。筆者も同じで、むしろ家の中で便利に感じることが多い。
例えば、キッチンで皿洗いをしている時にJabra EA 65tで音楽を聴く。スマホを見なくても楽曲の検索や再生操作がある程度できるため、“ながら聴き”に便利だ。また皿洗いの途中、濡れた手でイヤフォンを触りたくないため、ウェイクワードでAlexaを起動したくなる。屋内では音声操作が有効な手段になるのだ。
Jabraは年初の「CES 2019」で、ウェイクワードを常時モニタリングし続ける”ハンズフリー操作対応”のAlexa対応ヘッドフォン「Jabra Elite 85h」を発表した。ブースで取材した時には屋外利用を前提にしていたため、「こんなの使えない」と思ったものだが、今はその利便性がよく分かる。
Alexa対応のイヤフォンやヘッドフォンは、使い続けると便利に感じるシーンが増えてくるようだ。あとはサービスの方で、リアルタイム翻訳など利用シーンにマッチするコンテンツを増やしてほしい。また家の中での利用を想定すると、ヘッドフォンは周囲の音が自然に聞こえてくる「開放型」「半密閉型」のハウジングである方が正しいと思う。まだメジャーな存在になりきれていないAlexa対応ヘッドフォンだが、ブレイクのヒントは意外にも“屋内”にあるのかもしれない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「年齢は合ってますが、人間ではありません」 6歳の飼い猫に届いた“進研ゼミの案内” なぜ届いたのかベネッセに聞いた
-
2
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
3
GMO熊谷代表「社内ホワイトハッカーが事前に指摘」も対策遅れ、国に「能動的サイバー防御」要請 「責任転嫁では」SNSで批判も
-
4
「5年でバッテリーが使い物にならなくなる」は本当か テスラ「モデル3」5年目点検で分かったこと
-
5
ジョーシンへの不正アクセス、最大623万件漏えいか 運転免許証2件・マイナカード1件なども
-
6
グッスマに不正アクセス、公式EC閉鎖 会員の住所や注文履歴など漏えいか 再開目処立たず
-
7
野村総研、サイバー攻撃時の「能動的なシステム停止」を支援する新サービス
-
8
Xの「いいね」長押しで1ドル送金 マスク氏が“投げ銭”機能を予告
-
9
「能動的サイバー防御」きょう開始 警察・自衛隊などが攻撃元サーバを無害化 高市首相も狙いを説明
-
10
タイムズカー流出で顧客らが損害賠償求め運営会社提訴へ サイト開設の弁護士が記者会見
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR