データサイエンス教育用の講義資料1000ページ、教員向けに無償公開 NVIDIAと滋賀大が連携
NVIDIAと滋賀大学は、データサイエンス教育用の講義資料「DLI データサイエンス教育キット」の日本語版の提供を始めた。NVIDIAが開発した講義資料で、滋賀大学が日本語に翻訳したもの。教育機関の教員向けに提供するという。
NVIDIAと滋賀大学は9月8日、データサイエンス教育用の講義資料「DLI データサイエンス教育キット」の日本語版の無償提供を始めた。同資料はNVIDIAのデジタルスキル育成プログラム「Deep Learning Institute」(DLI)の講義資料で、滋賀大学が日本語に翻訳したもの。教育機関の教員向けに提供する。利用にはNVIDIAの開発者アカウントが必要。
講義資料では「データサイエンスとRAPIDSの入門」「データ収集と前処理(ETL)」「データセットにおけるデータ倫理とバイアス」「データ統合と分析」「データビジュアライゼーション」「Hadoop、Hive、SparkとHBaseによるスケールと分散コンピューティング」「機械学習(分類)」「機械学習(クラスタリング、次元削減)」「ニューラルネットワーク」などの分野を取り上げる。
資料の元になった「DLI データサイエンス教育キット」の英語版は、米ジョージア工科大学と米プレイリービューA&M大学の研究チームがNVIDIAと共同開発した教材。他にも、公平性やデータバイアス、マイノリティーなど、文化的な責任に関するトピックも紹介している。
滋賀大学では日本初のデータサイエンス学部を2017年に設置。今回提供する教材もデータサイエンス研究科の授業ですでに使用しているという。滋賀大学は「日本のデータサイエンス教育に極めて有用なもの」として2021年から同資料の日本語翻訳に取り組んできた。
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