Google検索でキャッシュ復活へ Internet Archiveとの提携で
Googleは、2024年初頭に削除したGoogle検索のキャッシュ機能を、Internet Archiveとの提携で復活させた。「Internet ArchiveのWayback Machineで以前のバージョンを参照」リンクが表示されるようになった。
米Googleは9月11日(現地時間)、今年初めに削除したGoogle検索のキャッシュ機能を、Webサイトのアーカイブ図書館を目指す米非営利団体Internet Archiveとの連携で復活させたと発表した。「この機能が完全に展開され、40カ国語で検索できるようになるまでには、1日ほどかかる」としている。
キャッシュ機能は、検索結果に表示されたWebページについて、直接アクセスしなくても、その内容を確認できるというもの。更新されたページの更新前の内容を確認する際などに便利だった。
Googleはこの機能を追加する理由を、「研究コミュニティの人々を含め、多くの人が、利用可能な場合はWebページの以前のバージョンを見ることを重視していることを知っている」ためと説明した。
この機能を使う方法は、検索結果の横にある3つのドットをクリックして表示されるウィンドウで、「このページの詳細」ボタンをクリックする。
「このページの詳細」をスクロールしていくと、「Internet ArchiveのWayback Machineで以前のバージョンを参照」リンクがあるので、これをクリックする。
本稿執筆現在、リンクはあるがこれをクリックしても現行のページが開いてしまう。まだ展開中だからだろう。
Internet Archiveは公式ブログで、「Googleとのこの提携で、Webアーカイブの重要性を強調し、Wayback Machineの範囲を拡大して、ユーザーがアーカイブされたコンテンツにアクセスして探索することがさらに容易になる」と語った。ただし、権利所有者がサイトのアーカイブをオプトアウトした場合や、Webページがコンテンツポリシーに違反している場合は、アーカイブされたWebページへのリンクは利用できないとしている。
Internet ArchiveはWayback Machineで過去25年以上にわたって公開されているWebページのスナップショットを保存してきており、誰でも閲覧できるようにしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
Google検索からキャッシュ消える 公式Xが理由を説明
Googleの検索結果に表示されたWebページの内容を、ページにアクセスしなくても確認できるキャッシュ機能が2月までに削除された。
「Web上に記事が残らない」ことは何が問題なのか
Engadget日本版の記事が4月末に全て削除されてしまうことで、Webから記事が消えてしまう問題が大きく取り上げられた。西田宗千佳さんがこのテーマについてまとめた。
Google、日本独自の「ハッシュタグ検索」開始 インスタやXの投稿をカード状に表示
Google日本法人は、日本独自の検索機能「ハッシュタグ検索」を発表した。検索したい言葉の先頭に「#」を付けると、検索結果として関連するX、YouTube、Instagram、ブログなどの投稿がカード状に表示される。
Internet Archive、問題のあるページアーカイブに注釈追加
世界中のWebページのアーカイブ図書館を目指す非営利団体Internet Archiveが、ファクトチェック団体が問題ありとしたり、プラットフォームが削除したページを表示する場合は注釈を付けるようになった。


