6万円を切るスリムノートPC「HP Pavilion Notebook PC dv2」の店頭モデルを電光石火で試す:白いヤツは化け物か!?(2/2 ページ)
Netbookを上回る性能ながら低価格を実現した日本HPの「HP Pavilion Notebook PC dv2」シリーズ。今回は安価な店頭向けの“白モデル”をテストした。
描画性能はダウンするがVistaは快適に利用できる
PC USERで定番のベンチマークプログラムを利用して、店頭モデルと直販モデルのパフォーマンスを計測した。グラフィックスとHDD容量以外は共通のスペックなのだが、店頭モデルはWindows AeroをサポートしないWindows Vista Home Basic(SP1)となっている点は注意したい。
Windowsエクスペリエンスインデックスでは、ゲーム用グラフィックスとグラフィックスでスコアに違いが見られるものの、サブスコアは3を超えているのでVistaのパフォーマンスに不満はない。一方、3Dの描画性能をテストする3DMark06やDirectX 8.1ベースのFINAL FANTASY XI Official Benchmark 3、そしてPCMark05のGraphicsスコアでは、当然のように大きく差が開いているが、PCでゲームをプレイしない、メールの送受信やWebブラウズがメインのユーザーならば違いは体感できないだろう。
ただ、試しにUSB接続の外付けBD-ROMドライブをつないでBlu-ray Discタイトルを再生したところ、直販モデルは外付けGPUの支援機能のおかげでCPU使用率にゆとりがあり、問題なく映像が楽しめたのに対し、店頭モデルでは音声が途切れがちで再生がおぼつかなかった。
最後に、海人氏作のBBench V1.01でバッテリーの駆動時間をチェックした。液晶ディスプレイの輝度を最高に、電源設定をHP推奨にし、60秒間隔のWeb巡回と10秒間隔のキーストローク出力をオンという条件では3時間11分で残量がゼロになった。同じ条件の直販モデルが2時間44分であったことを考えると、外付けGPUがない分だけ駆動時間が大幅に延びている。
直販モデルと比べれば、HDMI出力がなくなって主要スペックも削られている店頭モデルだが、1280×800ドットの画面解像度やCPUのパフォーマンスなどは確実にNetbookを上回っている。実売価格は6万円前後と、Netbook勢と比較するとやや高めの部類に入るが、主要キーで17.5ミリのキーピッチを確保したキーボードや、実動作で3時間を超えるバッテリー駆動時間などは大きな魅力だ。
店頭モデルにはOffice Personal 2007(SP1)が付属したモデルもラインアップされており、こちらは実売8万円前後となっている。欲をいえば、より一般ユーザー向けの店頭モデルにこそDVDスーパーマルチドライブを付属して、上位の直販モデルはオプションでBD-ROMドライブが選べるようになればベストと思えるが、それは今後のモデル展開に期待したい。
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