ナナオ、人感センサー/DisplayPort搭載の23型フルHD液晶「FlexScan EV2333W-H」
ナナオの「FlexScan EV2333W-H」は、人感センサーを備えたワイド液晶ディスプレイの新機種。3系統入力に対応し、VAパネル採用で縦位置表示時の視認性も確保している。
ナナオは6月11日、人感センサーなどの省電力機能が備わった23型ワイド液晶ディスプレイ「FlexScan EV2333W-H」を発表した。発売日は7月16日の予定。価格はオープン、同社直販サイト「EIZOダイレクト」での価格は5万4800円だ。
EV2333W-Hは、ユーザーの離席時に自動でパワーセーブへ移行し、席に戻ると自動で復帰する赤外線の人感センサー「EcoView Sense」を搭載。同センサーを搭載したモデルは、2009年5月発売の「FlexScan EV2023W-H」と「FlexScan EV2303W-T」に続き、3台目だ。3台の中で最もハイスペックなモデルとなる。
内蔵の外光センサーを利用し、周囲の明るさに応じて画面輝度が最適になるように自動調整する「Auto EcoView」や、ボタン1つで画面輝度に応じた消費電力の度合いをグラフ表示する「EcoView Index」といった消費電力の低減機能も持つ。
23型ワイド液晶パネルはVA方式を採用し、画面解像度1920×1080ドットのアスペクト比16:9タイプだ。最大表示色は約1677万色(8ビット対応)で、色再現性を高める10ビットガンマ補正(10ビットルックアップテーブル)も備えている。輝度は300カンデラ/平方メートル、コントラスト比は3000:1、応答速度は黒→白→黒で25ms/中間階調域で7ms(オーバードライブ搭載)、視野角は水平/垂直ともに178度だ。
映像入力はDVI-DとアナログD-Subに加えて、DisplayPortも装備した3系統入力に対応。DVI-DとDisplayPortはHDCPをサポートする。また、ステレオミニの音声入力とヘッドフォン出力、出力350ミリワットのモノラルスピーカーも内蔵する。
スタンドは171.3ミリの昇降(ディスプレイ部垂直時)に対応したFlexStand(フレックススタンド)を採用。上30度のチルト、左右で各172度のスイベル、右回り90度の縦回転に対応する。TNパネルより視野角が広いVAパネルの採用により、縦回転での表示でも色度変移は発生しにくい。スタンドを含む本体サイズは547(幅)×221~236(奥行き)×346.5~517.8(高さ)ミリ、重量は約7.1キロだ。
消費電力は最大で45ワット、標準で25ワット、節電時で1ワット以下、主電源オフ時で0ワット。環境に関する国際規格の「TCO Display 5.0」や環境ラベルの「EPEAT GOLD」など各種の国際環境規格に加えて、独自の環境規格「EIZO Eco Products 2009」にも適合している。
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