第5回 Windows 7のエクスプローラは使いやすくなったか?:Windows 7 前奏曲(3/3 ページ)
開発者向けに日本語版RTMの提供が始まり、いよいよ発売間近になってきたWindows 7。本連載も今回からRC版ではなく、RTM版を使って、XPやVistaと各機能を比較していく。
Windows Searchで強化されたファイル検索
最後にエクスプローラの検索機能についてだが、XPの場合はWindows Search 4.0が導入されているかどうかで大きく変わる。導入されている場合は、機能的にはVistaやWindows 7とほぼ共通だ。Windows Search 4.0を導入している環境では、ファイル名だけでなくコンテンツの内容に含まれる文字列でも検索できる。
もっとも、コンテンツの内容を検索できるのは、基本的にはインデックスが作成されているフォルダで、インデックス用のフィルタが定義されている拡張子を持ったファイルのみだ。Windows Searchは検索時にファイルを全文検索するわけではなく、バックグラウンドでファイルのプロパティやコンテンツをインデックス化し、インデックスを利用することで検索を高速化している。
VistaとWindows 7で大きく異なるのは、エクスプローラとの統合性だ。XPの場合は、Windows Searchで検索するという印象が強いが、VistaとWindows 7ではエクスプローラに完全に統合されている。エクスプローラの右上には検索ボックスが用意され、いつでもファイルを検索できる。また、VistaとWindows 7の場合はソート機能も多彩で、エクスプローラの詳細表示で指定できる列を利用して、検索結果をソートすることも可能だ。さらにWindows 7の場合、検索文字列を検索結果内でハイライト表示してくれるので、マッチしている部分が分かりやすくなった。
検索結果を絞り込む場合、XPでは表示項目や左ペインに表示されている検索項目を利用できる。Vistaでは「検索ツール」メニューから「検索ペイン」を選択すると、表示項目を絞り込める。名前やタグを利用して詳細に検索したい場合は、高度な検索を利用することも可能だ。
Windows 7は少し洗練されており、検索するフォルダに対して適切と思われるフィルタを提示してくれる。例えば、検索結果を更新日時で絞り込む場合はカレンダーを表示できたり、サイズで絞り込む場合は「小さい(10-100KB)」や「大きい(1-16MB)」などの選択肢が表示されるようになった。
関連キーワード
Windows 7 | Windows Vista | Windows XP | Windows | RTM | デスクトップ | ファイル管理 | Microsoft(マイクロソフト) | MSDN | ユーザーインタフェース
関連記事
特集:Windows 7のすべて
10月22日に発売が決定した新OSのWindows 7。その最新情報をはじめ、VistaやXPの違いなどがすぐ分かる!! 各PCメーカーのアップグレード情報も網羅!!Windows 7 前奏曲:第4回 Windows 7の「ライブラリ」なら片付けられない人も安心か?
個人用ファイルをどのフォルダに置くかは人それぞれだが、XPやVistaではファイルの保存場所が散在しがちだったのではないだろうか。Windows 7では改善策が施された。Windows 7 前奏曲:第3回 Windows 7のスタートメニューと通知領域はこう進化した
Windows 7ではタスクバーの仕様が大きく変わり、通知領域やスタートメニューは使い勝手の向上が図られた。今回もVista/XPと見比べながら調べていこう。Windows 7 前奏曲:第2回 Windows 7のタスクバーとガジェットは一味違う
Windows 7のタスクバーが太くなったのにはワケがある。VistaやXPとは使い方が大きく変わっているのだ。サイドバーがなくなり、ガジェットも使いやすくなった。Windows 7 前奏曲:第1回 Windows 7のデスクトップはVista/XPと何が違うのか
いよいよ10月にWindows 7がリリースされる。既にRC版を使っている人も、Windows 7って何なの? という人も、この連載でVistaやXPとの違いをチェックしていこう。元麻布春男のWatchTower:Windows 7 Starterを導入したNetbookは使えるのか?
開発者向けにリリースが始まったWindows 7。ファミリーパックの動向や、NetbookでWindows 7 Starterが使えるのか、気になる点をチェックした。想定初期購入層、800万人を見込む:Vistaと同じ轍を踏まない──“よい口コミ”を期待するWindows 7の販売戦略
マイクロソフトはWindows 7のマーケティング戦略として発売日前後のローンチスケジュールを公開。今後数カ月に渡ってパートナー企業と共同でアピールしていく。MSDNとTechNetで:Windows 7のRTM、開発者向けに配布開始
Microsoftが予定通り開発者コミュニティーで英語版Windows 7 RTMの配布を開始した。3台までインストール可能:MS、Windows 7の「アップグレードパック」と「ファミリーパック」を発表
Netbook版やHome Premiumエディションを上位エディションに割安価格でアップグレードできる「Anytime Upgrade」と、3台分ライセンス付きHome Premiumの価格が発表された。元麻布春男のWatchTower:ユーザーインタフェースの変遷から考えるWindows 7
Windowsのユーザーインタフェースは時代とともに変化している。最新のWindows 7ではどのようになったのか。その変化の歴史を振り返ってみた。Windows 7 日本語版VL、9月1日発売──XP搭載企業PC対象の新キャンペーンも実施
マイクロソフトは、企業向けWindows 7のボリュームライセンスを9月1日に発売。同時にXPやVistaを利用する法人向けにアップグレード価格を割り引く、移行促進のためのキャンペーンも実施する。Window 7の市場規模は約7000万台:すべてのレガシーを見直して2010年度を飛躍の年に――マイクロソフト新年度経営方針
マイクロソフトが2010年度の経営方針を発表した。リセットピリオド後の飛躍に向けて、その土台は整ったという。ついに発売日が明らかに:Windows 7 日本語版の発売日が10月22日に決定
マイクロソフトが、これまで国内の発売日を未定としていたWindows 7のパッケージを10月22日に発売すると発表した。古田雄介のアキバPickUp!:「深夜販売は気合い入れるよ」――アキバに見るWindows 7の評判は?
Windows 7へのアップグレード権が付いたWindows Vistaの販売が始まり、一部のショップは特典を用意して盛り上げる。現在の売れ行き、そしてWindows 7自体の評判はいかほどか?今なら7777円:「ひとりでも多くのユーザーに」――Windows 7の価格と優待アップグレードを発表
マイクロソフトがWindows 7のパッケージ価格と優待アップグレードの詳細を発表した。7月5日までに先行予約をすれば、Windows 7が7777円で手に入るキャンペーンも。意外と違う価格と中身:PCメーカー各社のWindows 7 優待キャンペーンを比べてみる
マイクロソフトが明らかにしたWindows 7アップグレードキャンペーンにあわせて、多くのPCメーカーが独自の優待キャンペーンを実施する。ここでは、その内容を比べてみる。“セブン”がもうすぐやってくるっ!:マイクロソフト、Windows 7のラインアップと参考価格を発表
マイクロソフトは、Windows 7のラインアップと価格を発表した。また、Windows 7へのアップグレードを支援する各種キャンペーンの内容も明らかにした。周辺機器の“7”対応状況は!?:そういえば今使っている周辺機器、「Windows 7」でも動くのだろうか
Windows 7へのアップグレードにより、今まで使っていた周辺機器が動作しなくなる可能性がある。現時点でのPC周辺機器メーカーが公開するWindows 7対応状況の一部をまとめた。元麻布春男のWatchTower:期待が膨らむWindows 7に対するアレコレ
10月22日の発売に向けて、カウントダウンが始まるマイクロソフトの次期主力OS「Windows 7」。筆者が新OSに期待するものとは!?MS、「シンプルでエコ」なWindows 7のパッケージを発表
Windows 7の小売りパッケージはエディションごとに色を変えるなど分かりやすくし、付属物を減らして無駄をなくしているという。Windows 7の発売日は10月22日
Windows 7のRTM(製造工程向けリリース)は7月後半の見込み。デバイスステージで利便性向上:Windows 7の「デバイス管理」と「リモート再生」は何が変わる?
Windows 7には、接続したデバイスを一元管理して個別に詳細情報へアクセスできる機能が追加された。コンテンツの再生と配信の機能も強化されているが……。Windows 7は「地デジ」と「マルチタッチ」を標準サポート──ただ、DTCP-IPは非対応
Windows 7はデジタル放送とタッチ操作を標準でサポートする。対応機器とWindows Media Center+タッチ操作で地上デジタル放送の視聴や録画、HDMI出力、ダビング10などに対応する。XP Modeだけじゃない:Windows 7の“互換性を高める5大取り組み”とは?
Windows 7では、ユーザーアカウント制御の仕様が変わり、互換性への取り組みも強化された。ロゴプログラムの変更で、Windows 7ロゴ付きの製品が増えることも期待できる。「XPより快適」──動画で見るWindows 7の起動速度とパフォーマンス
マイクロソフトが実施したWindows 7 RC版の機能説明プレスセミナーで、「速い」と言われるWindows XPとWindows 7の起動時間比較デモが行われた。これでXPと決別できる!?:Windows 7 RCの注目機能「XPモード」と「リモートメディアストリーミング」を試す
Windows 7の製品候補版(RC版)には、XPユーザーの救済策やモバイルでの利便性を高める新機能が追加されている。早速、これらの新機能をチェックしてみた。マイクロソフトがWindows 7 RC日本語版を公開
Windows 7 製品候補版(RC版)の日本語版ダウンロード提供が国内でも始まった。日本での一般公開は5月7日:マイクロソフトがWindows 7の製品候補版を提供開始
Windows 7 製品候補版(RC版)のダウンロード提供が開始された。まずはMSDNとTechNetの登録メンバー向けに配布が始まり、日本では5月7日に一般公開となる。サクッとおいしいVistaチップス 44枚め:Vista Service Pack 2を導入してWindows 7に備える
世間では今秋リリースされるWindows 7への期待が高まっているが、メインOSとしてVistaを使っている人も多いハズ。Windows 7への移行前にVista SP2を導入しておこう。
関連リンク
- Windows 7
- Windows 7 Team Blog
- マイクロソフト
- 製品最安値比較サイト:ITmedia +D Shopping
- ソフトウェアダウンロード販売サービス:+D Download
- ソフトウェアのライセンスはまとめ買いがお得:LICENSE ONLINE
- デジタルライフに彩りを与える専門ショップ:+D 専門店街
- VAIOのことならお任せ!:VAIO LOVERS
- ソニーじゃなきゃもったいない!:SONY LOVERS
- FMVを安く買うならここ!:FMVマニア
- デルのお得が毎週更新:DELL evolution
- ThinkPadがWeb限定特価:Lenovo media
- PCパーツからオシャレなノートPCまで:msi style!
- 欲しかったアレがここにある!:ニーハオ!!上海問屋
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.