第11回 “西新中央商店街”を歩きながら、「VAIO P」のGPS機能を堪能する:VAIO 2009年冬モデルロードテスト(2/2 ページ)
土地勘のない場所を歩くと、とたんに迷うことがある。「VAIO P」はこの悩みも解決……してくれるのか。VAIO PのGPS機能+x-Raderを西新エリアで試す。
無線LANを利用する「x-Rader」も楽しい
もう1つ、位置情報ツール「x-Rader」(コラム:「モバイラーマストダウンロード「x-Radar」」参照)も大変面白い。x-Raderは、GPSではなく無線LANアクセスポイントの位置情報をもとにして現在地を把握し、その周辺情報を表示してくれるソフトだ。このため、(GPSがなくとも)PCに無線LANさえ内蔵されていればよい。2010年2月現在、x-Rader Ver1.6 betaが無償公開されているので、外出機会の多いモバイルPCユーザーは1つ試してみてほしい。
x-Raderを起動すると、その名称のとおりレーダー探査機器のような画面が表示される。レーダーの中心が自分の現在位置で、どの方向・距離にどんなスポットが存在するかを示してくれるわけだ。無料口コミ地図情報サイト“PetaMap”と連携した周辺情報を適宜切り替えながらチェックでき、標準でノーマル、らーめん、カフェ、グルメぴあ、無線LAN、酒場といったカテゴリが登録してある。
“ノーマル”レーダーはフリーワード検索が可能、“無線LAN”レーダーは周辺の公衆無線LANスポットやFONの無料LANアクセスポイントを示してくれる。ちなみに西新はラーメン店の激戦区でもあるので、観光に来たなら“らーめん”レーダーでラーメン屋巡り──というのもよさそうだ。
肝心の現在西新周辺の情報は……残念ながら(2010年1月現在は)まだあまり充実していない印象だった。VAIO Pユーザーはもちろん、西新近辺のx-Raderユーザーも一緒に、どしどしPetaMapに情報を登録していってほしいところだ。
西新エリアでモバイルWiMAX、結果は「そこそこ?」
UQコミュニケーションズが1月19日に発表した2009年12月末時点のサービスエリア情報によると、西新はほぼ全域がエリア内となっていたが、百道の福岡タワー周辺を含む一部や西新の南西側に位置する高取地区、荒江地区の一部地域(主に県立福岡工業高校周辺)、区をまたいだ城南区の県立城南高校周辺の一部地域などに若干の穴があるようだ。西新の近くにある筆者自宅の周辺は、もののみごとに不感地帯で軽くショックを受けたのだが、どうやら西新周辺の不感地帯は、地形の高低差や建物などの遮へい物による影響を受けているものと想像される。
もっとも、数日前まで使えなかった場所がある日突然対応エリアになり、電界強度が弱かった場所もいつの間にか改善されていた……というほど、福岡におけるモバイルWiMAX環境は意外と急ピッチで対応エリア化が進んでおり、2010年3月末までには上記のエリアもカバーされる予定とある。こちらは、今後に期待したい。
さて、2010年1月にVAIOの2010年春モデルが発表されたが、「VAIO P」については新色のルビーピンクが直販モデル(VAIOオーナーメードモデル)に加わった以外、PCとしての主な仕様は2009年秋冬モデルが継続して販売される。
今回、常に携帯するためのPC「VAIO P」を福岡市内のあちこちに連れ出したが、毎日新しい何らかの便利な発見があった。
特に超小型のボディと機能、より普及してきたモバイルブロードバンド回線との組み合わせは「スマートフォンがあれば外出時でも困ることはなく、もはやPCなど不要だ」という今までの考えを改めさせたほどだ。スマートフォンを活用するメリットも当然多数あるが、モバイルPCと使い分けや連携を行うことで、できることの幅が広がる可能性がまだまだあることを知った。
そしてきょうも、VAIO Pを抱きしめて人知れず“にやけて”いる。
VAIO type Pの関連記事
- 2009年PC秋冬モデル:Windows 7を採用、インスタントモードに“テキスト機能”も追加──「VAIO P」
- 待望のXP搭載「VAIO type P」を徹底検証する
- ソニーが“P専用XPドライバ”を配布開始:「VAIO type P」Vistaモデルを速攻でWindows XP化した
- 金銀か黒茶か、これは悩ましい選択だ:「VAIO type P」直販モデルの新カラバリ“全16通り”を見比べる
- 2009年PC夏モデル:XPモデル、新色・新柄を追加したポケットサイズPC――「VAIO type P」
- 2009年PC夏モデル:type PのXPモデルや新色、地デジ対応type Tが登場――ソニー「VAIO」夏モデル第2弾
- “P”旋風は止まらない:これぞ「VAIO type P」の真骨頂!?――ワイヤレスWAN+GPSモデルを攻略する
- ソニー、“type P”ワイヤレスWAN搭載店頭モデルの発売日を決定――2月14日
- こいつ、動くぞ!:「VAIO type P」でWindows 7 日本語β版を走らせる
- ポケットスタイルPC発進:本日発売の「VAIO type P」を動画でおさらいする
- 真の実力が明らかに:これは理想の低価格ミニノートPCなのか!?――「VAIO type P」徹底検証(後編)
- ソニー初のAtomマシンが登場:これは理想の低価格ミニノートPCなのか!?――「VAIO type P」徹底検証(前編)
- 新鋭ミニPCをいきなり分解:やはり中身もNetbookとは大違い――「VAIO type P」を丸裸にする
- 山田祥平の「こんなノートを使ってみたい」:時代を築くVAIOが現れた──「VAIO type P」開発者の証言
- 2009年PC春モデル:1600×768ドット液晶/588グラムの“ポケットスタイルPC”――「VAIO type P」
関連キーワード
ワイヤレスWAN内蔵PC | モバイルWiMAX | VAIO | 福岡 | UQ WiMAX | 無線LAN | ノートPC | 公衆無線LANサービス | VAIO P | Windows 7 | 空港 | ミニノートPC | ワイヤレスWAN | EMONSTER(S11HT) | モバイルルータ | UQコミュニケーションズ
関連記事
- 「VAIO P」関連記事一覧
2009年PC秋冬モデル:Windows 7を採用、インスタントモードに“テキスト機能”も追加──「VAIO P」
超小型PCの「VAIO P」もWindows 7モデルを追加。インスタントモードに「メモ機能」が追加され、直販モデルでは新色+新柄で計16パターンのカスタム天板デザインを選択できる。2009年PC秋冬モデル:ウワサの「VAIO X」など、ソニーがWindows 7搭載PCを一挙発表
Windows 7を搭載したソニーの2009年PC秋冬モデルが10月22日に一斉発売される。目玉となるモデルは、ティーザー広告が話題を集めた薄型軽量ノートPC「VAIO X」だ。レビュー:WiMAXを内蔵した「VAIO type P」、速度と使い勝手は3G内蔵モデルとどう違う?
VAIO type Pに待望のWiMAX内蔵モデルが登場した。「真のモバイルブロードバンド」なる機能を内蔵したtype Pは、どこまで快適にモバイル通信を利用できるだろうか。「VAIO type P」「type Z」の直販モデルでWiMAX対応モジュールが選択可能に
ソニーが6月8日に開発予告をした通り、7月27日より「VAIO type P」と「type Z」のVAIOオーナーメードモデルでWiMAXモジュールの選択ができるようになる。「VAIO type P」Vistaモデルを速攻でWindows XP化した
ソニーがVista搭載VAIO type P専用のWindows XPソフトウェアを公開した。メーカーの非サポートながら、Vista環境より高速に動くようになるのがポイントだ。新モデルの情報を随時更新:ミニノート/Netbook/UMPCのすべて
新作が続々と登場するミニノートPC。人気のVAIO type Pはもちろん、東芝や富士通、シャープといった国内メーカー製の新型Netbookに注目だ!!特集:Windows 7のすべて
10月22日に発売が決定した新OSのWindows 7。その最新情報をはじめ、VistaやXPの違いなどがすぐ分かる!! 各PCメーカーのアップグレード情報も網羅!!特集:2009年PC秋冬モデル ついに解禁!! Windows 7モデル、どれを買う!?
最新OSを搭載したPC新モデルが大集合!! 軽快な動作やマルチタッチ、新世代NetbookやCULVノートPCに注目だ!!次世代PCデータ通信特集
モバイルWiMAXや3G/HSPAの旬なPCデータ通信から、次世代の高速通信まで、「PCでデータ通信を利用するユーザー」のためのPCデータ通信関連情報を随時更新!
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.