type PのXPモデルや新色、地デジ対応type Tが登場――ソニー「VAIO」夏モデル第2弾:2009年PC夏モデル(1/2 ページ)
ソニーの2009年PC夏モデル第2弾は、Atom搭載ミニノートPC「VAIO type P」に待望のWindows XPモデルを追加。モバイルとハイスペックのノートPCも仕様が強化された。
VAIOノート新モデルの特徴
ラインアップ
- 新シリーズの投入は見送り
- VAIO type PにWindows XP搭載の下位機種を追加
- VAIO type Z/Tの店頭モデルは従来機を継続販売
- VAIO type P/T/Z/Fの直販モデルに新色を追加
ハードウェア
- VAIO type A/F/Zの直販モデルで選べる無線LANがMIMO 3×3に対応
- VAIO type Tの直販モデルで地デジダブルチューナーが選択可能に
- 直販モデルのSSDを従来機種のSSDより高速化
ソフトウェア
- VAIO type PにWindows XP Home Edition(SP3)を採用
第2弾はモバイルとハイスペックのVAIOノートに注力
ソニーは5月26日、VAIOの2009年夏モデル第2弾を発表した。4月7日発表の夏モデル第1弾(参考記事→2009年PC夏モデル:64ビット化、カラバリ、BD作成ソフトに注力――ソニー「VAIO」夏モデルが始動)で新製品が登場しなかった5シリーズのノートPCが新ラインアップとなり、6月6日に発売される。
その5シリーズとは、8型ワイド液晶搭載のミニノート「VAIO type P」をはじめ、11.1型ワイド液晶のハイビジョン対応モバイルノート「VAIO type T」、13.1型ワイド液晶の高級モバイルノート「VAIO type Z」、18.4型ワイド液晶の写真/動画編集向けハイエンドノート「VAIO type A」、16.4型液晶のAV機能重視ワイドノート「VAIO type F」といった顔ぶれだ。どれも既存製品のアップデートで、新シリーズは投入されていない。
このうち、店頭販売向けに新モデルが発売されるのはtype P/A/Fで、type TとZはソニースタイル直販のVAIOオーナーメードモデルに新メニューが加わる一方、店頭販売向けの新製品は用意せず、従来機種を継続販売する。
Windows XP搭載type Pが登場、Vistaモデル用にXPドライバも配布
今回の発表で目玉となるのが、VAIO type PのWindows XP対応だ。店頭販売向けにWindows XP Home Edition(SP3)をプリインストールし、NTTドコモのFOMA HIGH-SPEED対応ワイヤレスWANモジュール(下り最大7.2Mbps)を標準装備した新機種「VGN-P50/W・R・G」が投入されている。これらは現在発売中のWindows Vista Home Basic搭載VAIO type Pの下位に位置付けられる製品で、Vistaモデルは併売される。
XPモデルはVistaモデルに比べて、メモリが1Gバイト(オンボード/増設不可)に半減したが、HDDは20Gバイト増の80Gバイトを確保した。全体にシンプルな構成となっており、HD動画の再生支援機能やワイヤレスWAN内蔵のGPS機能は利用できず、メモリ容量やWebカメラ、多数の付属アプリケーションも削減されているが、OSの基本動作におけるレスポンスが向上し、価格が抑えられているのがポイントだ(予想実売価格は8万5000円前後)。
直販モデルではカラーバリエーションが拡充され、新色のパイライトゴールドをはじめ、レーザー加飾による新柄3パターン、ダークブラウンのキーボードが選べるようになった。基本スペックも底上げされ、CPUの最上位グレードはAtom Z540(1.86GHz)から同Z550(2.0GHz)に切り替わり、128Gバイトが上限だったSSDは新たに256Gバイトが加わった。ただし、XPモデルではメモリが1Gバイトに固定され、SSDは32Gバイトしか選べないなど、仕様が制限される。
同社は春モデルを含むVista搭載VAIO type Pのユーザーに向けて、Windows XP用ドライバの提供も行う。利用するにはWindows XPのディスク(ライセンス)が別途必要で、Windows XPでの動作はメーカーの保証対象外となる。なお、VAIO Updateによるアップデータを適用することで、インスタントモードでワイヤレスWANが利用可能になり、Vista上でワイヤレスWANと無線LANの同時利用に対応し(WAN接続中にPlaceEngineでの位置取得が行える)、DPI設定を上げた場合に「VAIOの設定」の表示が崩れる不具合が解消される(144dpiまで対応)。
モバイルノートはスペック向上とカラバリ展開に注力
11.1型ワイド液晶を備えたモバイルノートPCのVAIO type Tは、直販モデルで地上デジタルテレビチューナー+ワンセグチューナーが選択可能になった。光学ドライブと排他で搭載できるパーツで、2基の地デジチューナーによる2番組同時録画やHDMI出力(720pまで対応)、録画した番組のDVD書き出し(オプションの外付けDVDスーパーマルチドライブ「VGP-UDRW1」が必須)にも対応する。そのほか、新色のコスミックブルーや、Core 2 Duo SU9600(1.6GHz)のCPU、8Gバイトメモリ、512GバイトSSD(256Gバイト×2)といった選択肢が追加された。
13.1型ワイド液晶を装備した高級モバイルノートのVAIO type Zは、直販モデルでCore 2 Duo T9900(3.06GHz)や8Gバイトメモリ、512GバイトSSD(256Gバイト×2)など、さらにハイパフォーマンスな構成が可能になった。IEEE802.11a/b/g/n(11nはドラフト準拠)の無線LAN機能は、従来のMIMO 1×2(送信150Mbps/受信300Mbps)と比べて高速なMIMO 3×3(送信/受信ともに450Mbps)も追加されている。また、新色のボルドーに、新柄のドットマトリックスとカレイドスコープ、ブラックのパームレストも用意し、カラバリを拡充した。
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