Intelの研究成果が集結!──「Research@Intel Day June 2011」(1/3 ページ)
自作PCユーザーが注目するインテルのロードマップ。そのロードマップの先を進むのがインテルの研究機関だ。彼らの成果が集合するイベントで「その先」が見えるか?
“共同研究”をアピールするResearch@Intel Day
米Intelは、6月7日と8日に米国サンタクララで「Research@Intel Day June 2011」をおこなった。これは、Intelの開発部門が現在進めている研究の紹介やその成果物を公開するイベントだ。2011年で9回目となる。
1日目は、米Intel シニアフェローのジェスティン・ラトナー氏による講演と、研究成果を展示する「Technology Showcase」が公開され、2日目には、現在進めている研究を進めているプラットフォームや進行中のプロジェクトなどを解説するセミナーが開かれた。
Intelの研究協力方針を象徴する「ISTC」
ラトナー氏の講演では、Intelの研究内容より、大学や世界各国の研究機関と進める数多くの“協業”とその成果が訴求された。ラトナー氏は、Intelの研究協力を推進する組織として「Intel Science Technology Centers」(ISTC)の設立を発表した。
IntelのISTCとしては2番目の設立となるが、今回は、Intelとカリフォルニア大学バークレー校、カーネギーメロン大学、ドレクセル大学、デューク大学、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校が参加する。バークレー校が中心となってIntelの研究者と共同で主にセキュリティー技術の研究を行い、その成果を参加する大学の研究機関と共有して議論を進めることで、セキュリティー技術の進化を目指すのが今回設立したISTCの目的だ。
今回のISTCで行うセキュリティーの研究では、複数のテーマを掲げているが、「サードパーティーアプリケーションのセキュリティ」の研究は「スマートフォンのセキュリティ」の強化に、「セキュアなネットワークアーキテクチャ」の研究は「安全なデータ移行」の実現と、それぞれが最終成果としてユーザーの利益となるように設定されている。
このほかにも、クライアントPCをマルウェアから守る技術や、Webページに登録して保存される個人データの保護などについて、今後5年間(紹介されたスライドでは“3+2年”という区切りが示されている)の研究活動で成果をだす予定だ。
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