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NVIDIA、次世代Tegra「Kal-El」の構成と性能を公開:「1+4」コアって、なにそれ?(2/2 ページ)
NVIDIAが現在開発中の“次世代Tegra”の概要と性能を解説する資料を公開した。ここでは“最大”クアッドコアという構成と新技術について紹介する。
同じ性能を3分の1の消費電力で実現
NVIDIAの資料では、Kal-Elを搭載したシステムで測定したベンチマークテストの結果も公開している。導入したvSMPによる消費電力削減効果を示すためにデュアルコアのTegra 2と比較したデータでは、MP3再生、ゲームのそれぞれで14~34%、専用エンジンを使うHD動画再生では61%の電力削減をKal-Elで実現している。
また、ベンチマークテスト「CoreMark」では、動作クロック1GHzのデュアルコア「OMAP4」「QC8660」の測定結果と消費電力測定値を比較している。そのデータでは、CoreMark測定値が等しい場合(スコアが5000台)でKal-Elの動作クロックは480MHzと半分程度、消費電力がOMAP4とQC8660の約3分の1にとどまる。一方、Kal-Elの動作クロックを1GHzに上げた条件では、CoreMarkのスコアが比較対象の2倍強に達しながら、消費電力は比較対象をやや下回るレベルに収まっている。
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