何も考えずに「Windows Developer Preview」をインストールしてしまった:NetbookにWindows 8を入れてもいいですか(2/2 ページ)
米国のBUILDで公開されたWindows 8(いまだ仮称)は、新しいMetro UIや軽快な挙動で意外と評判がいいという。ならば、Developer Previewで確かめてみる?
1024×600ドットのAtomマシンでMetroは動くのか
ThinkPad X220 Tabletに導入したWindows Developer Previewは、快速快適で満足至極だが、さて、パフォーマンスも画面解像度も制限の多いNetbookではどうだろう。特にMetro UIは推奨解像度が1280×800ドット、または、1366×768ドットとなっているが、1024×600ドットで問題は生じないだろか。
この確認のために、Netobook代表としてEee PC 1000H-Xにインストールしてみた。ただし、使っている過程で構成を変更しており、現状の構成はAtom N270(1.6GHz)にIntel 945GSE Express+ICH7Mチップセットを採用、システムメモリの容量は2Gバイトで、データストレージに容量32GバイトのSSD(コントローラはJMF602)を載せている。システムメモリを1Gバイトから2Gバイトに増設し、HDDからSSDに換装している点が製品と異なる。
OSはWindows XP Home Editionを導入しており、アップグレードインストールも可能だが、システムドライブの容量を20Gバイトにしてあったため、空き容量(Windows Developer Previewのインストールには空き容量が16Gバイト必要)が足りなかったため、クリーンインストールすることになった。
試すなら、眠っているPCにインストールしよう
とにもかくにも入れてみろ、という指示のもと、ThinkPad X220 TabletとEee PC 1000H-XにWindows Developer Previewをインストールした。その挙動は、かなり早期のβ版にもかかわらず、旧式となったAtom N270搭載、画面解像度1024×600ドットのNetbookでも軽快だ。もちろん、Windows Developer Previewは製品版ではないので、その動きが最終的にどのようになるのかは、これからの開発経過で変わってくるかもしれない。しかし、Webブラウジングだけでなく、ホームスクリーンやチャームといったWindows 8で採用されるMetro UIを試すことはこれからのPCを予想する上で興味深いだろう。
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