Antec、「80 PLUS PLATINUM」から「大腸菌99.99%除菌」まで新製品を紹介:これからは“SGS基準99.99%”の抗菌力です(2/2 ページ)
Antecは、12月6日にアジア太平洋州地域マーケティング責任者のリーゴ・リム氏が来日して、同社が取り組む“新しい領域”について説明を行った。
電源ボタンをタワー型PCケースの天板に用意した理由は
すでに、出荷が始まっているPCケースの「P280」「ELEVEN HUNDRED」も紹介があった。P280は、XL-ATXフォームファクタマザーボード(サイズは262×345ミリ)の搭載が可能なほか、長さ330ミリのハイエンドグラフィックスカードにも対応。バックパネルに9スロット分のブラケットを備え、グラフィックスカードは4枚まで組み込める。
Antecユーザーからのリクエストに応えて、電源とリセットボタンをP180のフロントカバーに隠れた正面から天板に移した。また、フロントパネル上部に用意したインタフェースでは、マイク、ヘッドフォン端子とUSB 2.0に加えて、USB 3.0を2基搭載する。電源、リセットボタンの天板搭載とフロントにUSB 3.0の搭載、長さ30センチのグラフィックスカード搭載に対応などは、ELEVEN HUNDREDでも施された。
なお、天板に搭載した電源とリセットボタンについては、「PCケースの上にモノが置けない」と考えるユーザーも少なくないと思うが、これについてリム氏は、「Antecのエンドユーザーフォーラムにおける議論では、床に設置するタワー型PCケースのフロントパネルに電源とリセットボタンを配置すると子どもにいたずらされてしまうという意見が圧倒的だったため」と説明する。
スコットさんがいなくなってもAntecは変わらない
Antecといえば、上級副社長のスコット・リチャーズ氏が、イメージキャラクターといえるほどの存在感があったが、その彼はAntecを離れてしまった。そのことが、Antecの製品計画、または、事業内容を変えてしまうだろうか。これについて、リム氏は、「まったく関係なく、これまでの計画通り製品開発を進めていき、Antecは日本市場を重要な市場として評価している」と述べている。
リチャーズ氏は、スピーカーなどのサウンド関連製品に注力していたが、今回の説明ではまったく言及していない。これについてリム氏は、「サウンド関連製品も開発を進めていて、間もなく案内できるはずだ」と答えている。
なお、Antecでは、今回紹介のあったP280やHUNDREDシリーズ以外に、AV機器を意識したデザインのFusionシリーズや、コンパクトケースをラインアップに擁していた。しかし、この系列については「ユーザーの需要がそれほどない」という判断で、現在は後継モデルの開発をしていないという。
その一方で、2010年に登場してそのコンセプトやデザインが注目された「LANBOYAIR」や「DARK FLEET」については、「その機能やコンセプトで多くの賞を受賞し、ユーザーの評価も高かったが、いま考えると、多くのユーザーにとって、時代の先を行きすぎたモデルであった。次世代モデルの開発は進めているが、その投入は、ユーザーの需要と一致したときになるだろう」を説明する。
また、今回Antecとして初めての製品となる洗浄コート製品について、その主要なユーザーは「タブレットデバイスやスマートフォンユーザー」としており、これらのユーザーに向けて、Antecは今後も“新しいカテゴリー”の製品を提供していると述べている。ただし、これまでのAntecから思いつくような、「ケース」や「外付けキーボード」については、すでに同様の製品がほかのベンダーから登場しているので、Antecとしては製品を用意せず、モバイルバッテリーなどを投入する予定と答えている。
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