レビュー

【短期集中! Surface RT】ためす! Office 2013 “RT”なんだかんだいってもOfficeは大事(1/3 ページ)

Windows RTがどれだけ“Windows 8っぽく”使えるのかを左右するポイントの1つが標準で付属するOfficeアプリだ。使いものになるのか! ならないのか!

Office 2013とOffice 2013 RTはなにがどう違う

Office 2013 RTには、機能上の制限がいくつかある。マクロ(VBA)を実行できないほか、テンプレートや各サービスとの機能連携、エンタープライズ機能もOffice 2013 RTではサポートしない

 Windows RTは、「Office Home & Student 2013 RT」(以下、Office 2013 RT)と呼ぶOfficeアプリを標準で導入している。タッチ操作を大幅に取り入れた次世代のOfficeとはいっても、これまでのOfficeは、デスクトップアプリケーションとして開発しているため、デスクトップアプリケーションを追加で導入できないWindows RT向けの救済措置としてOSにOfficeを標準で付属することになった。

 ただし、2012年10月26に出荷を開始した「Surface with Windows RT」(以下、Surface RT)が導入しているのは、β版に相当する「Preview」版で正式なバージョンでない。だが、初回起動時にWindows Updateをチェックすると、700Mバイトを超えるOfficeアップデートの存在が確認できる(言語パックで日本語を導入した場合)。日本語の言語パック導入後にアップデートを適用すると、Officeを日本語化した上で正式な製品版となる。

 現在、MicrosoftはOffice 2013のCustomer Preview版を配布しているが、この製品版が登場するのは2012年末から2013年初頭にかけてとなるため、2012年11月時点で“Office 2013”の名称をつけた製品はWindows RTに導入するOffice 2013 RTのみだ。いくつかの機能制限はあるものの、タッチデバイス対応の操作メニューなど、Office 2013で採用する予定の新しい特徴を有している。Windows RTとその搭載デバイスとしてユーザーが注目するSurface RTが、“フル”のWindows 8を搭載するタブレットPCにどれほど近づいているのを大きく左右するのが、Office 2013 RTといってもいい。

advertisement

 Office 2013 RTには、「Word 2013 RT」「Excel 2013 RT」「PowerPoint 2013 RT」「OneNote 2013 RT」が付属する。それぞれ、“フル”Windowsで使えるOffice 2013に同名のアプリケーションが存在するが、それらと“RT”における主な制限事項は以下になる。

  • Office文書の保存先がデフォルトで「SkyDrive」になる
  • マクロやアドインプログラムは動作できない
  • 電子メール送信機能はサポートしない
  • SkyDrive Sync(ローカルファイルとSkyDriveの自動同期)はサポートしない
  • Lyncはサポートしない
  • Excelにおけるデータモデルはサポートしない
  • PowerPointでは古いメディアファイルやFlash動画の再生はサポートしない
  • OneNoteでは音声と動画の記録やスキャナ経由の文書の取り込みをサポートしない

 マクロやアドインプログラムをサポートしない以上に、OneNoteで音声記録ができないのは、Office 2013 RTのメインユーザーとして想定するタブレットデバイスの特性を生かせないことになる。今後改良する可能性があるとはいえ、現状のままならば、Office 2013 RTは、“簡易版Office”と認識しておくのがいいだろう。

 なお、製品名称に「Home & Student」とあることからも分かるように、仕事ではなく個人が家庭で、または、学生が使うことを想定している。会社の業務用にWindows RTとOffice 2013 RTを利用する場合、別にライセンスが必要となることにも注意したい。

       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. ついに日本でも販売を開始したAIグラス「Ray-Ban Meta(Gen 2)」実機レビュー 完成度は高いが課題も
  2. 片手で持てる55万円の超ハイスペックミニPC「MINIX ER939-AI」が登場! 夏向け冷却台の新製品も
  3. 「実は社長を狙ってました(笑)」──元日本MS幹部が語るグーグル・クラウドへ移籍した理由と「伸び代しかない」日本のAI市場の今後
  4. デスクワークの疲労を“電動ストレッチ”でリセット 座面にファンを内蔵した次世代ワークチェア「Omni Pro」や大柄な人向け専用モデルがLiberNovoから
  5. 鉄道運転シミュレーターが楽しくなる! 「ズイキマスコンPRO」(クラファン版)を買って使ってみた
  6. スマートウォッチとの“2台持ち”がはかどる! 約12gで画面レスの「Google Fitbit Air」とパーソナルAIコーチの実力を試す
  7. 6台の機器を同時に急速充電できる「Anker Charger (112W, 6 Ports, GaN)」がセールで20%オフの3990円に
  8. 所有しているのに、手元にないように感じる不思議さ ミニスパコン「NVIDIA DGX Spark」と過ごした1カ月
  9. ロジクール、エルゴデザイン筐体を採用したスタンダードワイヤレスマウス
  10. 一部PCでWindows 11(バージョン 24H2/25H2)で5月のセキュリティ更新をインストールできない事象 今後の更新で解消予定(暫定回避策あり)