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2014年最後の「Windows 10 Technical Preview」アップデート(Build 9879)はどこが進化したか?鈴木淳也の「Windowsフロントライン」(3/3 ページ)

Windows 10の開発早期β版「Windows 10 Technical Preview」が2度目のアップデートを行った。その改善点と問題点をまとめてチェックしていこう。

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その他の改良点と問題点

 そのほか、Build 9879ではUIの細かな改良がいくつか行われている。例えば、エクスプローラのアイコン表示が若干変更されているほか、特定のフォルダをホーム画面に直接ピン付けできるようになった。またModern UIアプリのダイアログ表示も、きちんと「ウィンドウ」のような形状で描画されるようになった。

 地味ではあるが、Modern UIアプリのタイトルバー左上に表示される「Charm(チャーム)」表示用のアイコンは、従来の「3点リーダー」から「3本線」へと変更され、少しだけ見やすくなっている。

Modern UIアプリのダイアログは、ウィンドウのような形状で表示されるようになり、デスクトップで使っていても違和感が減った
Modern UIアプリをデスクトップモードで開いたとき、ウィンドウ左上のCharmメニューを開くボタンのアイコン形状が「3点リーダー」から「3本線」へと変更された。左が従来のBuild 9860、右が新しいBuild 9879の表示だ。同じピクセル数の画像にもかかわらず、アイコンやタイトルバーのサイズが異なっていることも確認できる。Build 9879ではウィンドウのレンダリングに若干変更を加えた可能性がある

 一方で、Build 9879配布時点ですでに既知の問題がいくつかMicrosoftによって挙げられている。かなり大きな問題もあるので注意が必要だ。

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  • ログインやロック解除時に画面がブラックアウトする(強制再起動が必要)
  • Distributed File Systemへの接続が不可能になる
  • ドライバインストール時のファイル重複により、20Gバイト以上ディスク占有容量が増え、空き容量が少ないシステムでは以前のビルドへの強制ロールバックが発生する
  • アプリ最小化時にSkypeやMusicアプリの接続や再生がストップする
  • Lyncの画面共有時におけるトラブル

 「Build 9879をSlow設定のユーザーに配布するのが予定より遅くなっていたのは、トラブルが発見されたため」という話もあり、Windows 10 TPの利用はあくまで「テスト版」と割り切ってトラブルは自己責任で対応する必要がある。実際、Build 9879を導入した筆者はすべてのModern UIアプリが見えなくなるトラブルに見舞われ、全環境を再構築することになった。

 その辺りも留意しつつ、興味ある方は最新ビルドを体験してみてほしい。

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