そのほか、Build 9879ではUIの細かな改良がいくつか行われている。例えば、エクスプローラのアイコン表示が若干変更されているほか、特定のフォルダをホーム画面に直接ピン付けできるようになった。またModern UIアプリのダイアログ表示も、きちんと「ウィンドウ」のような形状で描画されるようになった。
地味ではあるが、Modern UIアプリのタイトルバー左上に表示される「Charm(チャーム)」表示用のアイコンは、従来の「3点リーダー」から「3本線」へと変更され、少しだけ見やすくなっている。

Modern UIアプリをデスクトップモードで開いたとき、ウィンドウ左上のCharmメニューを開くボタンのアイコン形状が「3点リーダー」から「3本線」へと変更された。左が従来のBuild 9860、右が新しいBuild 9879の表示だ。同じピクセル数の画像にもかかわらず、アイコンやタイトルバーのサイズが異なっていることも確認できる。Build 9879ではウィンドウのレンダリングに若干変更を加えた可能性がある一方で、Build 9879配布時点ですでに既知の問題がいくつかMicrosoftによって挙げられている。かなり大きな問題もあるので注意が必要だ。
「Build 9879をSlow設定のユーザーに配布するのが予定より遅くなっていたのは、トラブルが発見されたため」という話もあり、Windows 10 TPの利用はあくまで「テスト版」と割り切ってトラブルは自己責任で対応する必要がある。実際、Build 9879を導入した筆者はすべてのModern UIアプリが見えなくなるトラブルに見舞われ、全環境を再構築することになった。
その辺りも留意しつつ、興味ある方は最新ビルドを体験してみてほしい。
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