既報の通り、Microsoftは10月17日、Windows 10の大型アップデート「Fall Creators Update(1709)」を一般公開した。PC向けの新機能や機能強化が目を引くFall Creators Updateだが、スマートフォン向けの「Windows 10 Mobile」にもひっそりと同アップデートは提供されている。
ただし、既にMicrosoftは今後のWindows 10 Mobileについて、バグの修正やセキュリティアップデートが中心で、新機能やそれを搭載したハードウェアの提供には注力しないことを告知しており、Windows 10 Mobile向けのFall Creators Updateも目立った新機能などはないマイナーアップデートとなっている。
同社はFall Creators Updateに対応するWindows 10 Mobile搭載デバイスの一覧を公開している。日本国内向けのモデルは以下の通りだ(実際にアップデートが提供される時期はキャリアやメーカーによって異なる)。
今回のアップデートでは前回の「Creators Update(1703)」で対象だったマウスコンピューターの「MADOSMA Q501」が脱落した。また、ワールドワイドではMicrosoftの「Lumia 640/640XL」も対象から外れている。
日本市場に投入されているWindows 10 Mobile搭載デバイスは主にミドルレンジの製品であり、これが今後も継続するかどうかはSoC(System on a Chip)を提供するQualcommの頑張り次第による部分も大きい。
しかし、「HP Elite x3」の生産終了でハイエンド製品の道も閉ざされた今、ミドルレンジの製品群がどこまで大型アップデートに追随できるのかは未知数だ。
MicrosoftはWindows 10 Mobileのサポートを今後も続けていく意向を示しているものの、こうした大型アップデートの提供終了により、手持ちの製品が実際にはもっと短い期間で「実質的なサポート終了」となる可能性も考えておくべきだ。
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