米Microsoftは10月2日午後4時(日本時間で10月3日午前5時)、ニューヨークで新製品発表のイベントを行う。例年、Microsoftはこの時期に純正デバイス「Surface」シリーズの新製品を発表しており、2018年はどんなモデルが登場するのか気になっている方も少なくないだろう。
9月上旬にイベントの開催が明らかになったとき、マイナーチェンジとなる2in1の「Surface Pro(第6世代にあたる)」とデスクトップの「Surface Studio 2」が発表され、5月に発表済みで2019年の発売予定である大画面デバイス「Surface Hub 2」の詳報も説明されるとの予想が出ていた。
ただし、このうちSurface Hub 2はユニークな回転機構を備えていることが分かるデモが、「Ignite 2018」で行われたため、10月2日のイベントで登場することはなさそうだ。Ignite 2018はMicrosoftのITプロフェッショナル向け年次会議で、9月24日から28日までフロリダ州オーランドで開催された。
イベントの開催が直前に迫った現時点では、Surface ProとSurface Studio 2に加えて、クラムシェルノートの「Surface Laptop 2」が新たに登場するのではないか、とみられている。これに進化したダイヤル型入力デバイス「Surface Dial 2」のような周辺機器を加えた製品群がイベントでの目玉と考えられる。
Surface ProとSurface Laptopの新モデルについては、基本的にプロセッサが最新世代となり、インタフェースにUSB Type-Cを採用するなど“現代風”へのアレンジが中心とみられる。
ただし、Surface Laptopについてはカラーバリエーションが増えるかもしれない。Netflixで公開しているドラマ「Iron Fist」の最新エピソードに、未発表のSurface LaptopらしきWindowsロゴを背面に配した「ブラック」のノートPCが映っているなどの報告があるからだ。現行のSurface Laptopは、バーガンディ、プラチナ、コバルトブルー、グラファイトゴールドの4色展開で、ブラックが追加されれば新色となる。
もっとも、Surface Laptopもボディーのデザイン自体に変更はなく、販売価格も現行モデルと変わらず、という見方が多い。
一方、Surface Studio 2については、「Surface Studio 2」の名称を冠したスペック情報がGeekbenchのサイトに出現して話題になっている。
これによれば、プロセッサが現行モデルよりも1世代進んだCore i7-7820HQ(2.9GHz/最大3.9GHz)となり、クロック周波数上昇の寄与で全体的なパフォーマンスが微増している。ただし、第三者の情報集計サイトであるGeekbenchに掲載されたからといって、これが新モデルの登場に結び付く確証があるわけではなく、実際にSurface Studio 2の発表があったとしても同一のスペックとは限らない。
Surface Studio 2の名称を冠さずにマイナーチェンジモデルとしてリリースされる可能性もあり、この辺りはうわさされるSurface Dial 2の詳細と合わせて、イベントでの発表内容に注目したい。
というわけで、Surfaceシリーズの購入を考えているユーザーは、このイベント終了まで新モデルの登場を待つか、あるいは新モデルの内容次第で値下がりの可能性がある現行モデルの入手を検討してみるのもアリだろう。
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