「Windows on Snapdragon」に早くも次世代モデルが登場か:鈴木淳也の「Windowsフロントライン」(1/2 ページ)

» 2018年06月04日 16時00分 公開

 Microsoftは、LTEを搭載しつつ、瞬時の起動や、長時間のバッテリー駆動も実現するWindows 10デバイスのことを「Always Connected PC(常時接続PC)」と呼び、今後の普及を狙っている。

 同社がAlways Connected PCの構想を発表し、それを具現化する「Windows on Snapdragon」のプレビューをQualcommとともに行ったのは、今からちょうど1年前に開催されたCOMPUTEX TAIPEI 2017でのことだ。

 そして、Snapdragon 835プロセッサを搭載した最初の対応デバイスが発表されたのは、さらに半年後。2017年12月に米ハワイ州マウイ島で開催されたQualcommのイベントにて、Windows on Snapdragonの正式ローンチを行い、ASUSとHPが対応デバイスを発表したのだった。

Windows on Snapdragon 2017年12月に米ハワイ州マウイ島のQualcommのイベントで発表された「Windows on Snapdragon」デバイス

 初のWindows on SnapdragonデバイスとなったHPの「HP Envy x2」は、2018年3月上旬になって出荷が始まり、現時点ではASUSの「NovaGo」、Lenovoの「Miix 630」も含めて、3機種のWindows on Snapdragonデバイスが存在する。しかし、欧米や中国以外での発売予定は明らかにされておらず、日本への提供計画などもいまだ不明とあって、既に多くの人々の意識からは消えかかっているようにも思える。

HP Envy x2 初めて市場投入されたWindows on Snapdragonデバイス、HPの「HP Envy x2」
NovaGoMiix 630 ASUSの「NovaGo」(写真=左)とLenovoの「Miix 630」(写真=右)

 こうした中、Windows on Snapdragonについては次の製品のウワサも聞こえてきた。

謎のSnapdragon搭載WindowsデバイスがGeekbenchに登場

 現在提供されているWindows 10の最新バージョン「April 2018 Update(1803)」において、Arm系プロセッサでサポート対象となっているのはSnapdragon 835のみだ。これはMicrosoftが公開している「Windows 10対応プロセッサの一覧」で確認できる。

 しかしドイツ語ブログサイトのWinFutureによれば、謎のQualcommプロセッサを搭載したLenovoの「Europa」という開発コード名の未発表デバイスが、ベンチマークテストアプリ「Geekbench」のスコアに現れたという。同デバイスはプロセッサコアの動作クロックが3GHz近くと高いことに加えて、スコア全体がSnapdragon 835搭載の現行モデルと比較して25〜50%ほど上昇している。

Windows on Snapdragon Geekbenchに現れた謎のプロセッサを搭載したArmデバイス。メーカー名はLenovoで、「Europa」の開発コード名で示される

 本来であれば、この手のスコアは発売直前まで公開されないことがほとんどだ。実際、筆者が前述したQualcommのイベントでSnapdragon 845のベンチマークテストを行った際には、スコアが外部に漏れないようアクセスが遮断されたネットワーク内でのテストとなった。

 にもかかわらず、今回こうしたスコアがGeekbenchで見られるようになっている理由は不明だ。少なくともSnapdragon 835搭載ではない、何らかの後継プロセッサを搭載したテスト用PCが稼働している可能性が考えられる。WinFutureでは、後にこれがSnapdragon 845ではなく、その派生モデルの「Snapdragon 850」と推察している。

 なお、今回の未発表デバイスが「Windows 10が対象とするプロセッサ外の環境で動作している」点を補足すると、これはQualcommが関連ドライバなどの必要なソフトウェアを用意できていれば問題ないと考える。

 例えば、最近になりMicrosoftのWindows 10 Mobile搭載スマートフォン「Lumia 950 XL」上で「Windows 10 on Arm」を動作させるというハックが登場した。この場合のベースプロセッサは「Snapdragon 820」となるため、本来は動作要件を満たしていないが、必要な最低限の環境がそろっていれば問題ないということだろう。

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